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吉原に遊廓や赤線などの遊里史専門書店誕生! 新刊から古書までを取り扱う「カストリ書房」(台東区)

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2016年9月3日
吉原に遊廓や赤線などの遊里史専門書店誕生! 新刊から古書までを取り扱う「カストリ書房」(台東区)
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文・写真_編集部

台東区千束4丁目、吉原大門すぐの路地に、カストリ出版の直営店「カストリ書房」が9月3日(土)にオープンした。

吉原大門から千束に入り、斜めの道を過ぎたすぐ左の路地にある。

取り扱い書籍がずらりと並ぶ。

小上がりに取り扱い書籍がずらりと並ぶ。

カストリ出版は、遊廓や赤線などの遊里史を専門に扱う出版社。2014年に創業し、『全国遊廓案内』や『全国女性街ガイド』といった書籍を刊行してきた。一般書店や古書店でも取り扱いがほとんどない遊里史関連の希少な資料を探し、復刊したり、新たに書籍の形にまとめたりして発行を行っている。

あああ

60年前の日本全国の色街ガイドを復刊した『全国女性街ガイド』(5400円・税込)

これまでオンラインや書店に卸す形で販売を行ってきたが、今回はじめて直営店「カストリ書房」を作ることになった。代表の渡辺豪さんに聞いた。

「吉原という場所は東京を代表する遊郭跡です。そこに専門店がある、というのはとても大きいと思いました。それに、こうしたアカデミックな場ができることで、女性の方も足を運びやすくなるかなと」

カストリ出版の書籍には女性の読者が多い。近刊では昭和30〜40年代のいわゆる“エロ本”に載っていた「描き文字(レタリング)」をまとめた『昭和エロ本 描き文字コレクション』が人気だ。

『昭和エロ本 描き文字コレクション』(1944円・税込)

初版には「エロ本描き文字シール」が付いている。

レトロな書体と味わい深い文言が、昭和を知らない若い世代に新鮮に映るのだろう。巻末にはこれらの描き文字を描いた、昭和7年生まれの職人・橋本慎一さんのインタビューを掲載。ポップで面白い話題の本、というだけでなく、ひとつの昭和史を知ることができる本づくりがカストリ出版の魅力だ。

ラインナップにはカストリ出版の書籍はもちろん、他社が刊行した書籍も、新刊・古書を問わず取り扱う。また、書籍だけでなくグッズ類の取り扱いも。

〈新吉原〉の石鹸「吉原ソープ」も販売中。

〈新吉原〉の石鹸「吉原ソープ」も販売中。(1296円・税込)

左:かつて風俗店を営業する際に自治体が発行していたシールを復刻した「特殊飲食店の鑑札シール」(540円・税込)、右:カストリ出版のロゴがあしらわれたフェルトバッジ(864円・税込)

左:かつて風俗店を営業する際に自治体が発行していたシールを復刻した「特殊飲食店の鑑札シール」(540円・税込)、右:カストリ出版のロゴがあしらわれたフェルトバッジ(864円・税込)

なお店舗の立ち上げに関しては、クラウドファンディングサービス「CAMPFIRE」を使用した。目標金額達成後も支援を受けることができる「All-In方式」でプロジェクトが進められており、9月15日まで支援が可能だ。そのリターンは「カストリ書房で使える同額のギフトカード」。支援した金額が、支援者の手に本となって戻ってくるという嬉しい仕掛けになっている。

会計はMacを置いたデスクの横で行う。渡辺さんは日中は接客をしながらこの席で編集の仕事をする。カストリ書房はカストリ出版編集部も兼ねているのだ。

「これまでウェブでの販売がメインで、接客は初めてで戸惑うことも多いんです。でも店ができたことで、実際にお客さんと本を介していろんな話ができる。それがすごく楽しみですね」

一歩外に出ると吉原の歓楽街が広がる。

一歩外に出ると吉原の歓楽街が広がる。

水商売は負のイメージで捉えられやすいが、遊里史という視点で見るとまた新たな世界が見えてくる。TOwebではおって、渡辺さんのインタビューも掲載予定。

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