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都知事選で順延中止の第39回隅田川花火大会と路地裏鑑賞のススメ(墨田区・台東区)

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2016年6月29日
都知事選で順延中止の第39回隅田川花火大会と路地裏鑑賞のススメ(墨田区・台東区)
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イラスト_ルーカス・D・マーカス、文・写真_編集部

台東区および墨田区にまたがる隅田川流域で開催される、下町の夏の風物詩「隅田川花火大会」。これまで雨天の際は順延のための予備日が設けられてきたが、今年の開催は2016年7月30日(土)の1日のみとなった。

昨年の隅田川花火大会の様子。墨田区三ツ目通り付近。

昨年の隅田川花火大会の様子。墨田区三ツ目通り付近。

こうした措置がとられたのは、翌日7月31日(日)が東京都知事選挙の投開票日にあたるためだ。前知事・舛添要一氏の辞職にともなう後任を決める選挙で、もし雨天順延で花火大会が翌日開催となった場合、95万人とも予測される花火客の安全確保が難しいと実行委員が判断し、順延中止を発表したものである。

隅田川花火大会実行委員会発表資料

隅田川花火大会実行委員会発表資料(公式サイトより)

なお、選挙による順延中止は今回に限ったことではない。2001年には第19回参議院議員通常選挙が、そして2007年には第21回参議院議員通常選挙が翌日に行われたため、本年同様順延は行われなかった。いずれも予定日に滞りなく開催されている。

江戸の風物詩「両国の川開き」

これまで長年にわたり開催されてきたように思われる隅田川花火大会だが、歴史を遡れば何度か中断された事例がある。

現在行われている花火大会は1978年(昭和53)に名称を「隅田川花火大会」として新たにスタートしたものだ。それまでは「両国の川開き」が通称だった。起源には諸説あり、1717年(享保2)に水神祭りに合わせて献上花火を打ち上げたことに由来する説と、1732年(享保17)に大飢饉とコレラの流行で多数の死者が出たことを受け、翌年に慰霊の意味を込めて行われたことを始まりとする説が有力とされている。

特に後者の花火は5月28日の「両国の川開き」とあわせて開催されたため、翌年以降も川開きの度におこなわれた。現在の花火大会と異なり、当時は川開きから8月28日までの3ヶ月間にわたり、花火師が江戸の夜を彩った。いわゆる「玉屋」「鍵屋」の花火師が登場するのはこの時代である。

歌川広重 名所江戸百景より「両国花火」

歌川広重 名所江戸百景より「両国花火」

花火大会はその後も継続して行われたが、何度も中止の憂き目に遭う。1863年(文久3)には幕末の動乱によって中断され、太平洋戦争直前には1937年(昭和12)の開催を最後に実施されなくなった。また、終戦から3年目の1948年(昭和23)に復活するも、水質汚染によって1961年(昭和36)から1977年(昭和52)まで16年にわたり未開催となっていた。

過去、隅田川に花火がない年も多かったのである。

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