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シモキタの広場は街を変えるか 京王線高架下に3年間限定のオープンスペース「下北沢ケージ」誕生(世田谷区)

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2016年6月9日
シモキタの広場は街を変えるか 京王線高架下に3年間限定のオープンスペース「下北沢ケージ」誕生(世田谷区)
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写真・文_編集部

この夏、下北沢駅から徒歩3分の京王線高架下に、飲食店とイベントスペースをあわせた複合施設「下北沢ケージ」がオープンする。2016年8月に開業し、2019年まで3年間という期限付きでの営業を予定している。

「下北沢ケージ」予定地。面積200平方メートルの敷地を、ぐるりと金網フェンスが囲む。

「下北沢ケージ」予定地。面積200平方メートルの敷地を、ぐるりと金網フェンスが囲む。

このプロジェクトは、京王電鉄が「(仮称)下北沢高架下プロジェクト」として、井の頭線高架橋化工事の一部完了に伴ってスタートしたものだ。利用可能となった高架下空間を3年間の期間限定で有効活用するという。

「下北沢ケージ」完成イメージ

「下北沢ケージ」完成イメージ

「下北沢ケージ」完成イメージ

「下北沢ケージ」完成イメージ

面積200平方メートルの敷地に、金網フェンスに囲まれた空間が誕生する。日中は公園として開放し、夜にはナイトマーケットとして運用される。街の中に公園のような広場がなく、一息つきたい時は店に入るしかない下北沢において、貴重な憩いの場として人気が集まりそうだ。

この「下北沢ケージ」を取り仕切るのは、不動産の紹介や再生プロデュースなどを行う「東京R不動産」を運営する「株式会社スピーク」と、編集とクリエイティブの会社「株式会社東京ピストル」。それぞれの代表に話を伺った。

ブルックリンをやろうとしているわけではない

スピーク共同代表兼不動産プロデューサーの林厚見さんは、これまでに様々な物件を扱いながら、東京という街の変化を眺めてきた。その中で、オープンスペースについては以前から思うところがあったという。

「公園ではキャッチボールをしてはいけないし、空き地はコインパーキングになってしまう。東京ほど街に広場がない都市も珍しい。前々から、それってどうなんだろうと思っていたんです」

下北沢駅至近にある京王電鉄の敷地を借りる話が浮上して、林さんは思いを巡らせた。

「下北沢という街、そして高架下という場所、3年間の期間。それらを複合的に見て、圧倒的に自由な表現の可能性を感じました。京王電鉄さんも、下北沢のために何かしたいという気持ちがあった。そこで一緒に話を詰めていったんです」

林さんは下北沢住人ではないものの、世田谷区で生まれ育った。あの空気感には馴染みがある。

本多劇場から「下北沢ケージ」予定地を眺める。視認性も良い。

本多劇場から「下北沢ケージ」予定地を眺める。視認性も良い。

「東京で、あれだけ人間的な匂いのある街はないと思うんです。ですから、青山や銀座でできることとは違うことをやらないといけない。僕たちはブルックリンをやろうとしているわけではないんです」

この数年、“ブルックリン的な空間”は東京のあちこちに誕生したが、下北沢で同じことをするのは違うと林さんは考えた。この街が持つ匂いを大切にしながら下北沢らしい場所を作りたい。そのために声をかけたのが、同じく世田谷区生まれの東京ピストル代表、草彅洋平さんだった。子どもの頃は若林の実家から下北沢の塾に通い、レンタルショップ「ドラマ」や、古本屋に入り浸った下北っ子でもある。草彅さんはこう話す。

代沢三叉路を三軒茶屋方面からまっすぐ北上した先、高架下の右手が予定地だ。

代沢三叉路を三軒茶屋方面からまっすぐ北上した先、高架下の右手が予定地だ。

「下北沢は、一般のチェーン店がすんなり入ってこれない、独自性がある特殊な場所なんです。高円寺とよく対比されるんですけど、下北沢のほうが少しやさぐれてるのかも。昔からアジアっぽい空気感がありましたね」

そんな街の雰囲気に馴染むよう、敷地内の飲食店はアジアの屋台酒場をイメージして設計した。店名はベトナム語で「lồng và quán(ロンヴァクァン/仮称)」。運営には「Blue Bottle Coffee Japan」や「Dandelion Chocolate」のプロデュースを手掛ける石渡康嗣さんが携わる。

次のページ:下北沢カルチャーを表に引きずり出したい

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