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震災から5年目の再点灯 六本木ヒルズのパブリックアート「Counter Void」はなぜ消灯していたのか

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2016年3月12日
震災から5年目の再点灯 六本木ヒルズのパブリックアート「Counter Void」はなぜ消灯していたのか
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文_編集部、写真_鈴木渉

2016年3月11日。東日本大震災から5年が経ったこの日、六本木ヒルズのテレビ朝日社屋横に設置されているパブリックアート「Counter Void」の前に人だかりができた。マイクを前に整列するのは、「Relight Project」のメンバーたち。彼らは、この「Counter Void」に再び灯りをともそうと、半年に渡って活動を行ってきた。

再点灯した「Counter Void」と、「Relight Project」のメンバーたち。

再点灯した「Counter Void」と、「Relight Project」のメンバーたち。

17時50分からの10分ほどのセレモニーを終えた頃、辺りはすっかり暗くなっていた。そして点灯時間の18時。壁面が白く輝き、黒い数字が浮かび上がると、拍手と歓声が上がった。その中に通りがかった人々の「消えてたんだ!」という声が混じった。

「Counter Void」は震災の発生した2011年3月に消灯し、この5年間灯りを消し続けてきたのだ。

六本木ヒルズとともに生まれた
パブリックアート

2003年4月25日、17年の再開発工事を経て誕生した六本木ヒルズ。敷地内にはショッピングモールのほかにTOHOシネマズやミュージアム、レジデンスを備える複合施設で、テレビ朝日はこの開業にあわせて六本木一丁目から本社を移転した。

東京の新たなスポットとして、六本木ヒルズが力を入れたのがアートだった。ルイーズ・ブルジョアの「ママン」、吉岡徳仁の「雨に消える椅子」、ツァイ・グォチャン「高山流水-立体山水画」など、敷地内には数多くのパブリックアートが点在している。

なるべくして一大名所となった六本木ヒルズには、連日多くの人々が訪れ、自然とアートに触れていく。そうした作品のひとつが、宮島達男さんの「Counter Void」だ。けやき坂のふもとに作られたこのネオンの壁には、1から9までの数字が繰り返し浮かび、カウントされていく。

けやき坂のふもとに灯りが戻った。

けやき坂のふもとに灯りが戻った。

夜の街・六本木に、新たに誕生した昼の顔、六本木ヒルズ。そんな場所のこれからを見据えて、宮島さんは「Counter Void」に生と死を映しだした。背後にテレビ朝日を、目前にTSUTAYA TOKYO ROPPONGIを臨む人通りの多い交差点で、「Counter Void」はその数を刻み続けてきたのである。

 

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