2016年1月6日
〈今日は何の日?〉カメラが伝説のイカを捉えた日ー2013年「世界初・小笠原諸島父島でダイオウイカの映像撮影」
文_編集部
政治、芸能、事件、スポーツなど、いつかの東京で起こった”その日”の出来事をご紹介。今日は何の日?
2013年1月6日、小笠原諸島父島で生きているダイオウイカの映像撮影に成功した。
ダイオウイカは深海に生息するため、死骸として発見されることは多かったが、生きている姿を捉えることは難しいとされていた。2004年に国立科学博物館所属の海洋生物学者・窪寺恒己氏を中心とするグループが生きているダイオウイカの撮影に成功。その後窪寺氏は2006年に生きたままのダイオウイカを釣り上げるなど、その生態に迫った。

深海を泳ぐダイオウイカ。その全長は足を含めると18mを超えるものもあるという。 (C)NHK/NEP/DISCOVERY CHANNEL(NHKスペシャル世界初撮影! 深海の超巨大イカより)
そして窪寺氏は2012年の夏から、アメリカの海洋生物学者のエディス・ウィダー氏、ニュージーランドのスティーブ・オーシェー博士とともに、有人潜水艇での調査と撮影の準備を進めた。小笠原諸島父島の東沖でおよそ100回、400時間に及ぶ潜行を行い、そして年が明けた2013年1月6日、世界で初めての撮影に成功したのである。
この映像は、同年1月13日の『NHKスペシャル』で放送された。番組はNHK、NHKエンタープライズ、アメリカのディスカバリー・チャンネルによる国際共同制作であった。