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”あったかおふろ” ”命がけ” カードを頼りに選ぶ 神田まちかど図書館の「図書館福袋」

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2016年1月6日
”あったかおふろ” ”命がけ” カードを頼りに選ぶ 神田まちかど図書館の「図書館福袋」
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取材・文_編集部

図書館の貸し出しカウンター前の書架に並べてある新聞紙でくるまれた包み。添えられたカードには「おしゃれがしたい」「命がけ」「ノートの中は…」などの手書き文字と、「この中には3冊の本が入っています」というメッセージが書かれている。

「命がけ」とだけ書かれたカードに、つい手が伸びてしまう。

「命がけ」とだけ書かれたカードはサスペンスものだろうか。つい手が伸びてしまう。

これは千代田区神田司町にある「神田まちかど図書館」が行っている「図書館福袋」だ。テーマに沿ってセレクトした本を包み、福袋として貸し出しをする試みで、利用者は家に帰るまでどんな本が中に入っているかわからない。カードの内容と、手に持った時の重みや形で中身を想像して借りるという、スリルとワクワク感が味わえる正月限定のイベントだ。

「百〜one hundred〜」と書かれた福袋。やや重ため。

「百〜one hundred〜」と書かれた福袋。やや重ため。

「ネコの本」、「事件はココ!でおきている」など気になるテキストが並ぶ。

「ネコの本」、「事件はココ!でおきている」など気になるテキストが並ぶ。

子ども向けのコーナーでは、対象年齢を参考に選べる。こちらは「あったかおふろ」。

子ども向けのコーナーでは、対象年齢を参考に選べる。こちらは「あったかおふろ」。

きっかけは図書館員同士の勉強会
テーマに沿った本の福袋

この「図書館福袋」は今年初めて実施した企画だという。「神田まちかど図書館」の担当者に話を聞いた。

「神田まちかど図書館では定期的にいろんなイベントを実施していて、利用者の皆さんに楽しんでいただけるような様々な企画を考えているんです。図書館員同士の勉強会に参加してこの”図書館福袋”の話を聞いて、利用者さんがすごく楽しそうに参加してくださったと聞いて、実施することにしました」

子ども向けの図書館福袋。開催から2日でだいぶなくなってしまった。

子ども向けの図書館福袋。絵本が入っているので少し大きめ。開催から2日でだいぶなくなってしまった。

大人向けの書架。1つの福袋ごとに3冊ほどの本が入っており、ずっしりとした手応えが。

こちらは大人向け。1つの福袋ごとに3冊ほどの本が入っており、ずっしりとした手応えが。

準備はおよそ2ヶ月ほど前から実施し、スタッフが集まって本のセレクトを行ったという。書架の飾り付けもみんなで工夫を凝らした。

「子ども用と大人用で福袋を分けているんですが、幅広い年齢の方に楽しんでいただいていますね」

図書館福袋のインフォメーション。猿のイラストが踊る。

図書館福袋のインフォメーション。猿のイラストが踊る。

福袋の貸し出しは2016年1月4日(月)から始まり、取材を行った1月6日(水)時点ですでに半分ほどが貸し出し済みになっていた。当日も訪れた子どもたちが書架の前で福袋を眺めており、人気のほどが伺える。まだ始まったばかりで今後の予定は未定だというが、正月だけでなく夏休みやクリスマスなどにも実施されたらと想像が膨らむ。今後の展開が楽しみだ。

千代田区は誰でも貸出OK
福袋をきっかけに神田を歩く

「神田まちかど図書館」をはじめとする千代田区の図書館では、区内在住者や在勤者でなくても日本国内に住所があれば貸出券を作ることができる。また、図書館のある神田司町は都営新宿線小川町駅、東京メトロ淡路町駅、JRであれば神田駅、御茶ノ水駅、秋葉原駅など、各線からアクセスしやすい場所にある。自宅や職場が最寄りでなくても、神田散策とあわせて訪れるのも楽しいだろう。

神田まちかど図書館の外観。千代田区千代田小学校に併設されている。

神田まちかど図書館の外観。千代田区千代田小学校に併設されている。

読書好きは気になってしまう「読書に生きる」の文字。

本好きが興味を持ちそうな、「読書に生きる」の文字。

書店でも、CDショップでも、POPに惹かれてその商品に興味を持つことがある。公共機関である図書館ではなかなかそういった機会が少ないが、誰かが選んだ本をカードの言葉を頼りに借りてみる行為は、新年の始まりにちょっとした驚きと楽しみを与えてくれる。「図書館福袋」の貸出は1月11日(月)まで。なくなり次第終了とのことなので、早めに足を運びたい。

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