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〈今日は何の日?〉銀座の名店が消えた日ー1990年「シャンソン喫茶”銀巴里”閉店」

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2015年12月29日
〈今日は何の日?〉銀座の名店が消えた日ー1990年「シャンソン喫茶”銀巴里”閉店」
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イラスト_ルーカス・D・マーカス、文_編集部

政治、芸能、事件、スポーツなど、いつかの東京で起こった”その日”の出来事をご紹介。今日は何の日?

1990年12月29日、銀座7丁目のシャンソン喫茶「銀巴里(ぎんぱり)」がその39年の幕を下ろした。

1951年(昭和26)、銀座に誕生した喫茶「銀巴里」は、ただ音楽を聞いて喫茶を楽しむだけの店ではなかった。店内にはピアノがあり、専属バンドが演奏できるバンドセットを備え、歌手がシャンソンを口ずさんだ。この店で歌う歌手たちは、オーディションによって「銀巴里」に”選ばれた”スターたちだった。

「銀巴里」のスターと聞いてすぐ名が浮かぶのは、歌手の美輪明宏だろう。1952年(昭和27)、当時新宿駅で寝泊まりしていた17歳の美輪は、「美少年募集」の張り紙を見て応募。専属契約を交わして歌手デビューした。

美輪の噂はたちまち広がり、マスコミは「神武以来の美少年」、「シスターボーイ」と持て囃した。

美輪の噂はたちまち広がり、マスコミは「神武以来の美少年」、「シスターボーイ」と持て囃した。

美輪はその中性的な外見を活かし、髪の毛を紫に染め、紫の衣装、紫の靴という出で立ちで銀座を闊歩した。これにより”銀座には紫の綺麗なお化けが出る”と話題になり、美輪は「銀巴里」の広告塔として一躍有名になったのである。

やがて「銀巴里」は、芸能人や文壇の人々が多く集まる魅惑の店となる。三島由紀夫や野坂昭如、寺山修司、吉行淳之介らが集まり、夜ごとシャンソンに耳を傾けた。また、歌手としては戸川昌子や加藤登紀子が在籍したことでも知られている。才能溢れる人々がシャンソンによって繋がっていく、「銀巴里」はそんな場所だったのである。

惜しまれつつ閉店したのは1990年(平成2)。このとき「銀巴里さよならコンサート」が行われ、銀巴里での日々を思い作詞作曲をした「いとしの銀巴里」を涙ながらに歌い上げた。現在「銀巴里」のあった場所(銀座7-9-10)には「元銀巴里跡」と掘られた石碑が立っている。12月29日は、この名店の閉店にちなんで「シャンソンの日」とされている。

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