今週のはじめ、2015年11月16日(月)に一般販売をスタートした「東京防災」が、小さな社会現象を巻き起こしている。店頭販売を行ったのは紀伊國屋書店(新宿本店)と新宿都庁内にある都民情報ルームの2カ所のみだったが、なんと即日で完売してしまったのだ。紀伊国屋書店では本日11月20日(金)に再入荷があるという。

「東京防災」(140円税込)。販売されるのは冊子のみとなる。
オークションで取引される現状
金額は1000円未満
「東京防災」は税込み140円という価格のため、ひとりで数冊購入できてしまう。16日(月)の販売では、誰でも買えるようにという配慮のためか、購入数量に規制を設けていなかった。そのせいか、インターネットのオークションサイトでは転売が続出しているようだ。この動きは「東京防災」が配布された時点で既に始まっており、今回の販売でさらに加速している。取引されているのは配布されたキット本体と、本だけの2種類だ。

11月19日段階でのYahoo!オークション。「東京防災」で検索をすると多くの結果が出る。
オークションサイトでの落札金額はおよそ1000円に満たない。大きな利益にはならないが、無料配布および140円という定価を考えれば大きく、また旬のアイテムとして引きは強いのだろう。
今後の対応は?
オンラインでは常に公開中
東京都では現在のところ、「東京防災」を追加発行の予定はないという。在庫がなくなったら終了してしまうのだろうか。まだ手元にないという方は、オンラインでPDFを公開しているので、そちらを活用するのもひとつの手だ。
大きな話題を呼ぶ「東京防災」。重要なのは手に入れることではなく、そこから防災への意識をきちんと持つことだ。一過性の話題に終らず、根ざした活用を期待したい。