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再開発の武蔵小山 東京R不動産・林厚見が歩く

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2015年10月1日
再開発の武蔵小山 東京R不動産・林厚見が歩く
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文_編集部

 武蔵小山といえば駅前に伸びる関東一長いアーケード、それに駅のすぐ側にある迷路のような密集した飲み屋街だ。立ち飲み、スナック、ビストロにパチンコ、ガールズバー。なんでもござれのディープゾーンは、飲み屋好きならば一度は訪れたことのある、品川区に残る数少ない大人のカオス・ワンダーランドといえる。

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 そんな武蔵小山が再開発されるというニュースを耳にした人は多いのではないだろうか。この再開発は正式名を「武蔵小山パルム駅前地区第一種市街地再開発事業」と言い、事業主は東京都都市整備局。古い建物が隙間なく建ち並ぶ飲み屋街において、地震による家屋倒壊や火災などを防ぐべく、防災のために実施する都市事業である。

 工事着工は2016年3月。今年10月には権利変換計画認可がおりるため、11月には解体がスタートする。跡地には、40階建てのタワーマンションの建設が予定されているという。駅前の風景がすっかり様変わりするのだ。

 飲み屋街の店主たちは、この現状をどう捉えているのだろうか。変わりゆく街の実態に興味を持つ林厚見氏(東京R不動産を運営するスピーク共同代表兼不動産プロデューサー)と、林氏と旧知の仲であり、武蔵小山の飲み屋に詳しい東京ピストル代表・草彅洋平が現地を歩いた。

林厚見氏。同行した草彅氏とともに武蔵小山歴は長い。

林厚見氏。同行した草彅氏とともに武蔵小山歴は長い。

草彅:武蔵小山の飲み屋街、もう全部なくなってしまうんですね。僕は「高野」というお店の、スルメイカとセロリの和え物が大好きだったんですよ。一杯焼酎を飲んで、銭湯の「清水湯」に行くコースが好きなんです。

林:「高野」はいいね。でも、あと数ヶ月でこの街はゴーストタウンだよ。ほら、ここにも閉店の貼り紙がある。

少し歩くだけで、すぐに閉店の張り紙が見つかる。

少し歩くだけで、すぐに閉店の張り紙が見つかる。

草彅:あっ、本当だ! 至るところにありますね! あん肝が150円の「立ち飲み 晩杯屋(ばんぱいや)」もなくなっている。衝撃を覚えるなあ……。

あああ

草彅氏の行きつけだったという「立ち飲み 晩杯屋」。移転先はほど近い品川区小山3-24-10。

林:もうすでに、結構閉じてしまったね。

草彅:こうして歩いてみると街が死んでますね。逆に営業している店の方が少ない……。下北沢、立石とどんどん密集地帯がなくなっていますしね。次はぼくの地元でもある三軒茶屋じゃないかとビクついてますよ。

林:新しくタワーマンションが出来ると言うけれど、防災のためとはいえ、ありがちなタワーで良かったんだろうか。お役所ももう少し上手な活かし方があったのではないかとか、冷静に考える必要はあるよね。その辺を掘ろうと思い立って、今日は草彅くんを呼んだんだよ。

草彅:ありがとうございます(笑)。

林:まずはこのお店に入って話を聞いてみよう。

 

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