7月29日(土)、墨田区および台東区に隣接する隅田川で、第40回隅田川花火大会が開催された。江戸時代から続く下町の一大イベントは、戦争や水質汚染による中断を経て1978年に再開。以降途切れることなく開催され、今年晴れて40年目の節目を迎えた。実行委員会は例年より2000発多い22,000発の花火を用意して、この記念すべき大会に臨んだ。
しかしながら当日は朝から曇り空で、夜には雨との予報。雨天の場合は翌日30日(日)に延期できるが、実はこれまで本大会が延期になったことは1997年(第20回)の一度しかない。開催したあとで大雨になり中断したケースも2013年(第36回)の1回のみ。小降りであれば基本的に開催するわけだが、その判断は直前になるまでわからない。だから客は皆、雨宿りをしながら19時05分の開始を待つことになった。
TOwebでは昨年同様、路地裏で花火を眺める人々の姿をカメラに収めるべく会場に向かった。昨年は墨田区の本所周辺を歩いたが、今年は台東区の浅草寺から今戸までを散策することにした。まずは混雑を避け、浅草橋から浅草寺方面へ。
田原町付近まで来ると、浴衣姿の観客が増えはじめ、それと同時に雨足も強まってきた。コンビニの店先では店員と馴染み客が、「今日は中止ですかね」「これじゃさすがに難しいだろう」と言い合っている。雨はどんどん強くなっていく。
18時30分をまわった頃、浅草寺境内は花火の開始を待つ人で溢れかえっていた。