5月19日(金)、20日(土)、21日(日)の3日間にわたって、浅草神社の例大祭「三社祭」が行われた。天候にも恵まれ、3日間で述べ203万人の人出を記録した(三社祭公式ホームページ)より。
TOwebでは昨年、宮神輿が町会を練り歩く様子をフォトレポートの形で紹介した(「〈フォトレポート〉路地裏に響く神輿の音 平成28年度浅草神社例大祭「三社祭」」)。主に観音裏から千束あたりを歩き、神輿が神社へ戻る「宮入り」までを追いかけた。
今年は浅草神社の西に位置する西浅草に焦点をあて、再びフォトレポートをお届けする。
西浅草のかつての町名は、浅草松清町、浅草田島町、浅草芝崎町。南の東本願寺は、もとは神田にあった寺院が明暦の大火で移転したもので、その際に46の末寺も移ったため、周辺は寺町として栄えた。現在は浅草ビューホテルが建ち、路地裏を行けばかっぱ橋商店街へと抜ける。
西浅草三北町会は白地の法被を着た氏子のほかに、地元で“マルキン”と呼ばれている浅草高橋組、そして中村会の存在があるため、期間中は多様な刺青を入れた人々が行きかい、他の地域とは一風異なる空気が漂う。その神輿渡御をひと目見ようと、神輿の周りには多くのギャラリーが群れを成す。