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アーバンチル部出張編:夏目知幸とマキヒロチの歩く恵比寿〜中目黒

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アーバンチル部出張編:夏目知幸とマキヒロチの歩く恵比寿〜中目黒
FEATURE
東京で起こっているハイパーローカルな動向を独自取材し、特集形式でお届け。
2016年2月8日
アーバンチル部出張編:夏目知幸とマキヒロチの歩く恵比寿〜中目黒
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写真_下屋敷和文、取材・文_武田俊

noteアカウント・スペシャカレッジ通信での連載「夏目知幸のアーバンチル部」。シャムキャッツのギターボーカル・夏目知幸が、東京の様々な街を歩きながら飲むこと=アーバンチルと定義しゆるく語る話題の連載が、今回はTOwebに出張。

今回はゲストとしてマンガ『いつかティファニーで朝食を』(新潮社)で人気を博し、現在『ヤングマガジン』(講談社)で不動産屋の双子姉妹を主人公に描く『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』を連載中の漫画家・マキヒロチが参加。恵比寿駅に集合し歩き始めたふたりにとって、「東京」という街は、いったいどのように写っているのだろう。

恵比寿、吉祥寺、多摩
ふたりが通過してきた街

マキ:もともとこの連載は、noteでやられているんですよね?

夏目:そうなんです。スペースシャワーTVのアカウントでやっているんですよ。毎回ゆるーく歩いて飲むだけなんですけどね。

マキ:今日は恵比寿スタートですけど、恵比寿は好きですか?

夏目:まあまあ好きですよ。リキッドルームもあるし、UNITも歩いていける。いつも使っているギターのリペアの工房もこの辺にあるんです。マキさんはどうです?

マキ:んー、普通……。なんだか好きって言いにくい街ですよね。

まずはコンビニでビールの調達

まずはコンビニでビールの調達

夏目:(笑)。ご出身は東京ですか?

マキ:つまんないけど、そうなんです。国分寺とか三鷹とか、多摩周辺を転々としてきました。三鷹だけど吉祥寺が最寄りだったので、『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』の連載を始めたんです。ちょうど烏山と吉祥寺の真ん中辺りに住んでいた時期があって、プロレスラーの蝶野正洋さんと小学校が同じだったんですよ。

夏目:最近吉祥寺って、綺麗になりすぎてますよね。まず喫煙所がほぼなくなった。井の頭公園側のいせやも改築されて、店の前の通りが観光地のようなレンガ張りになったし……。でも、悪くはないんですよ。昔からあるところも残ってる。

マキ:ラブホ街とかいいですよね。恵比寿に住んでる人は、どういう人なんですかね。っていうのも、今回編集さんから話題になってた「東京カレンダー」の連載のリンクをいただいて読んだんですけど、びっくりしました。モテるために住む街を変えるって発想がなかったので。

夏目:モテはわからないけど、音楽界隈だと、新宿文化圏にはいないほうがいいという話を聞いたことがあります。昔、糸井重里さんがみうらじゅんさんに言ったらしいんです。新宿にすぐアクセスできるところだと、すぐ飲みに行っちゃうし、成長しない、と。それちょっと信じてます(笑)。

マキ:漫画家はわざわざアパートに集まって暮らしたりしますけどね(笑)。うちはいま自宅兼事務所なんですが、住民から「あの部屋は毎日見知らぬ男女が出入りしているようだ」って言われてて(笑)。

夏目:と言ってる間に、坂きましたね。代官山に近づいてきました。ぼく、坂好きなんですよね。

_DSC3768

マキ:この辺はかなり坂だらけですよね。あ、実はけっこう前にシャムキャッツのライブ行ってたんですよ。つくばのフェスとかも行きました。『はしけ』がリリースされた頃とか。こんな新しいバンドがいるんだ! かっこいい! と思って。

夏目:それは、だいぶ前だ! 『はしけ』なんて言葉を発する人がまだいるなんて、ありがたいです。

マキ:でもすいません。最近忙しさにかまけて、音楽自体を聞いてないという……。

夏目:と思って、1番新しいの持ってきたんで聞いてください。

_DSC3797

マキ:え、うれしい。でも、『TAKE CARE』買いましたよ。

夏目:ありがとうございます! でも、かなりお忙しそうですけど、連載いくつやってるんですか?

マキ:今は3つですね。漫画家っていうとアシスタントさんに囲まれてる図を皆さん想像するようなんですけど、今はそれぞれSkypeをつないで在宅で作業をしてもらってます。作画もデジタルとアナログを併用してて、トーンの仕上げはスキャンしてパソコンでやってます。

夏目:ぼくね、読んできたんですよ。『いつかティファニーで朝食を』は話題になってるのを知ってて、最初ペッて読んで。

マキ:ペッて(笑)。

夏目:最近、アラサーのルサンチマンを描く女子マンガが多い気がして、あれがちょっと苦手なんですよ。表現としては全然いいんだけど、マンガにそれを求めてない自分がいて。なので、もしかしてまたソレ系来ちゃったかな、と思ってたら、全然違いました。

_DSC3744

マキ:本当ですか?

夏目:いや、主題がそこじゃなかった感じがして。そもそも朝ごはんがいちばん好きなんで、すぐ入り込めた。あと共感したのは、ぼくバンドやってるから基本ユニットが4人なので、1人で悩むことがないんです、『いつかティファニーで朝食を』の登場人物たちも、それぞれの悩みを他者とともに解決していくっていうか。救いや次に向かう瞬間に、他者が介在している、っていうことの確かさを感じたんです。

マキ:そう思ってくれたんですね、嬉しいです。他にも、最初はアラサー女子のマンガとして読み始めて、犬の話のパートで「あ、これちょっと違う!」といい意味で思ってくれる人もいるみたいで。

夏目:ああ、そこ僕言おうと思ってたんですよ。つい最近、20年飼ってた亀が死にまして。それを思い出して、飲み屋でそのパート読みながら半泣きになってました。

マキ:20年生きたんですか。亀のお名前は何さんですか?

夏目:カメユキです。僕がトモユキなんで。分身のように可愛がってたんですよ。ゼニガメでした。

マキ:カメユキさん、とても残念ですね……。ゼニガメって、『おぼっちゃまくん』に出てくるやつ?

夏目:ちょっとそれはわかんないです(笑)。あと『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』も本屋に行ったらまだ単行本売ってませんって言われたんで、webで1話だけ読みました。女の子が都電荒川線の風景にときめくっていいですよね。

マキ:編集者の川田さんが毎回街を案内してくれるんですけど、その日解散したあとにまさにあの荒川線のホームで路面電車が入ってくるのをみて「いいなあ」って思ったんですよ。なので、1話目から雑司が谷っていう渋いチョイスになりました(笑)。

 

次のページ:代官山にて、それぞれのルーツを振り返る

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