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ライブサーキットフェス 「下北沢大興行」の成功が示したものとは何か

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ライブサーキットフェス 「下北沢大興行」の成功が示したものとは何か
FEATURE
東京で起こっているハイパーローカルな動向を独自取材し、特集形式でお届け。
2015年7月30日
ライブサーキットフェス 「下北沢大興行」の成功が示したものとは何か
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取材・文_九龍ジョー/写真_下屋敷和文/編集_川田洋平

今年4月、下北沢で新たなお笑いフェス「下北沢大興行」が開催された。複数の劇場をサーキット形式で周遊する2日間。ライター・九龍ジョーによるレポートをお届け。(※この記事は、2015年7月発売の雑誌『TOmagazine』の世田谷区特集号〈上編〉からの転載になります)

下北沢タウンホール地下の「小劇場B1」は、菱形のステージで独特のグルーヴが生まれる。

北沢タウンホール地下の「小劇場B1」は、菱形のステージで独特のグルーヴが生まれる。

お笑いは下北沢の街に受け入れてもらえる

シモキタと演劇、あるいはシモキタと音楽との関係はもうクサレ縁とも言えるほどディープなつきあいが続いているわけだが、シモキタとお笑いとの関係もまた、近年、高まりを見せつつある。

振り返れば、よしもとの劇場が東京進出を果たした’90年代から’00年代、選ばれたエリアは新宿、渋谷、銀座といった繁華街が中心だった。やがて「M-1グランプリ」や「キングオブコント」などの賞レースや、芸人養成所システムが整備されるに従い、常設劇場を持たない「よしもと」以外の芸能事務所も、いわゆる「事務所ライブ」にチカラを入れるようになった。そうした流れの中、事務所の枠を超え、さまざまなテーマや演出でライブを制作するプロダクションも現れるようになる。その代表格ともいえるのが、「SLUSH-PILE(スラッシュパイル)」と「K-PRO」である。

両者ともさまざまなエリアの会場を使用しているが、北沢タウンホールや本多劇場など、下北沢のハコとも縁が深い。「シモキタは特定の色に染まってないのがいいんですよ」と、スラッシュパイル代表の片山勝三は言う。

「染まってないからこそ、いろんな文化を受け容れてくれる。その中にお笑いも入れてもらえたらなぁ、と思ってます。あと、小劇場やライブハウスが多くて、基本的に熱意のある人間を応援する街じゃないですか。それに支えられて若い子らもどんどん発信してるイメージがありますよね。我々も、そういうところにあやかっていきたいなと」

そんなスラッシュパイルプロデュースのもと、K-PROが制作協力し、今年4月、2日間にわたって開催されたお笑いの一大イベントが「下北沢大興行」である。事務所の垣根をとっぱらって集まった総勢120組以上の芸人たちが、下北沢のそこかしこで20以上の公演を繰り広げるお笑いフェスだ。

当日、タイムテーブルとにらめっこしながら、私の歩き回ったコースを振り返ってみよう。

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