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書籍『WE WORK HERE』が伝える “100人100通りの働き方”:〈みどり荘〉インタビュー

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書籍『WE WORK HERE』が伝える “100人100通りの働き方”:〈みどり荘〉インタビュー
FEATURE
東京で起こっているハイパーローカルな動向を独自取材し、特集形式でお届け。
2015年12月1日
書籍『WE WORK HERE』が伝える “100人100通りの働き方”:〈みどり荘〉インタビュー
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写真_下屋敷和文、取材・文_飯田ネオ
地方に注目が集まる今
改めて見直す「東京の働き方」

──『WE WORK HERE』には、地方で働く人たちのエピソードも入っていると思いますが、地方への移住などが大きく取り上げられるなかで、反対に「東京で働く」ことについてはどう考えていらっしゃいますか?

大矢:東京だからこれだけの面白い人たちが集まっているっていうのはあると思いますね。

小柴:うん、それはありますね。

1F中央はフリーデスク。裏手には会議室、奥にはギャラリーがある。

1F中央はフリーデスク。裏手には会議室、奥にはギャラリーがある。

清田:最近、“地方”とか“地域”っていうジャンルで働き方を取り上げることが増えてきてるけど、それって都市がないと成り立たないよね、とも思っていて。都市の人たちに地域のことをどうやってキャッチしてもらうのか、都市の人にどうやって地域に行ってもらうのか。それが地域活動の流れだと思うんです。

──東京よりも地方がいいよ、という構図は常にありますよね。

小柴:『WE WORK HERE』にも、もともと〈みどり荘〉にいて、岐阜に移住した方のお話を載せています。高知に住んでいるイケダハヤトさんにもお話を伺いました。都市と地方、それぞれの働き方を見せたいなと思って。

清田:都市の人が地域に憧れを感じるひとつの要素として、地域のコミュニティとか人付き合いが都市と比べて相対的に濃くて、まだ残っているっていう印象があるからだと思うんですね。でも、都市にもそういうコミュニティはあるんですよ。

大矢:〈みどり荘〉はまさにそういう感じだもんね。ランチMTGもやってるし。ぼくたち、毎週火曜のお昼に誰でも参加できるランチMTGを開いていて、メンバー以外の人も交えてお昼を食べるんです。

「ぜひランチMTGに来てほしい」と大矢さん。

「ぜひランチMTGに来てほしい」と大矢さん。

小柴:私たちの事務所が世田谷区池尻の「ものづくり学校」にあった頃から開いている恒例行事なんです。メンバーが自分の友だちを呼んで、また別の人が来て、どんどん輪になっていって……。

──仕事もあって、食もあって。〈みどり荘〉は「東京の働き方」を考える時に、ひとつのヒントになるような気がしますね。

清田:そうですね。実際に仕事の受発注も生まれるているし、この小さな場所で小さな経済が回っている。そういう部分は「里山資本主義」(※)にも通じる部分があるなと思うんです。都市で働くということを、ちゃんと考えてみる時なのかなと思いますね。

※里山資本主義……里山のような小さなコミュニティこそ資源に富み、お金で買えないライフスタイルを享受できるとする経済モデル。地域エコノミストの藻谷浩介氏とNHK広島取材班により提唱されたもの。

想定読者がいる編集部
3月の出版に向けて

──今後はどういう形で出版を進めていくんでしょうか。

小柴:『WE WORK HERE』は3月発売なので、まずは製作ですね。協力してくれる人も増えて来ていて、今日来てくれている石崎さんも〈みどり荘〉メンバーなんですけど、取材に参加してくれてるんです。

大矢:石崎さんは会社員として働きながら、〈みどり荘〉に席を持っていて。

石崎:色々と考えて一旦休職をしまして、それで〈みどり荘〉に机を借りました。今は『WE WORK HERE』の取材に同行させてもらっています。

「読者も製作に参加できる」を実践している石崎さん。

「読者も製作に参加できる」を実践している石崎さん。

清田:想定読者なんですよ、石崎さんが。読んでもらって面白いかどうかチェックしてもらうっていう。

大矢:編集部に読者がいるって素晴らしいよね。

石崎:今日も貴重な話が聞けて、なるほどなあと噛み締めていました……。

小柴:(笑)、取材にも立ち会ってもらってますしね。

清田:本が出る頃までに石崎さんの働き方がどう変わるかっていうのも気になるところですよね。それをレポートするのも面白そう。

石崎:どうなっていくんでしょう(笑)。

小柴:あとは営業もしなくちゃいけないんです。自費出版なので、自分たちで書店さんに連絡をします。

清田:まずはハローワークに置いてもらおう。

──ややヘビーな販売場所かもしれないですね……。〈みどり荘〉全体の今後という部分ではどうですか?

大矢:大きくしようとか、増やしていこうということは考えていないんです。それよりは、今あるコミュニティを活性化していくことのほうが大事かなと思いますね。〈みどり荘〉の中にも新陳代謝はあって、メンバーは変わります。ぼくたちは来る者拒まず去るもの追わずなんですけど、面白いことに入って来るのはアンテナを張ってる人たちばかり。これからもそういう人たちと一緒に、外に向かってアウトプットをしていくっていうことを大切にしていきたいですね。

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