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書籍『WE WORK HERE』が伝える “100人100通りの働き方”:〈みどり荘〉インタビュー

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書籍『WE WORK HERE』が伝える “100人100通りの働き方”:〈みどり荘〉インタビュー
FEATURE
東京で起こっているハイパーローカルな動向を独自取材し、特集形式でお届け。
2015年12月1日
書籍『WE WORK HERE』が伝える “100人100通りの働き方”:〈みどり荘〉インタビュー
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写真_下屋敷和文、取材・文_飯田ネオ

〈みどり荘2〉は、中目黒〈みどり荘1〉に次ぐ2つめの場所として表参道「COMMUNE246」内に誕生したワーク・スペースだ。外観も内観も、いわゆる「シェアオフィス」とは一線を画したその空間には、デザイナーからスタートアップまで様々な職種の人々が集い、自由にそれぞれの仕事に向き合っている。

現在〈みどり荘〉では、そんな働く人々の”働き方”に注目した書籍の製作を進めている。タイトルは『WE WORK HERE』。中心となるのは、運営の大矢知史さんと小柴美保さん。そして編集者の清田直博さん。3年におよぶ運営のなかで見えてきた、「新しい働き方」をまとめたインタビュー集だ。

誰もが働き、誰もが悩む。仕事とは一体何なのか。自分にあった働き方とはどんなものなのか。都市で働くべきか、それとも地方で働くべきか。『WE WORK HERE』は、働く人たちへのインタビューによってその答えを導き出そうとしている。来年3月の発売に向け、取材を進めているという編集チームを訪ねた。

これからの働き方を探る
〈みどり荘〉の始まり

──そもそも〈みどり荘〉というプロジェクトがスタートしたのは、どういう経緯だったんでしょうか。

小柴:3年ぐらい前、周りのみんなと「これからは働き方が変わるんじゃないか」とよく話していたんです。

左から、運営の大矢知史さん、編集者の清田直博さん、運営の小柴美保さん。そしてメンバーの石崎雅彦さん。

左から、運営の大矢知史さん、編集者の清田直博さん、運営の小柴美保さん。そしてメンバーの石崎雅彦さん。

大矢:それで、まずは新しい働き方を実践するような場を実験的に作ってみようと。それで中目黒の〈みどり荘1〉を立ち上げたのが2012年の3月でした。

──大矢さんと小柴さんはPRをご担当されているんですか?

小柴:いえ、運営全般です。PR専任みたいな部門はなくて、大矢くんと二人で全部分担してやってます。

大矢:ギャラリーはぼくが見たりしてますね。

清田:取材で雑誌に出る時は大矢くんだよね。ストリートスナップ系とかね。

大矢:ちょっとやめて! 誰かのInstagramに顔が写ってただけでしょ!

清田:(笑)。この2人がメンバーたちを繋ぐ接着剤みたいな役割をしてくれています。ぼくも以前は二人と同じ会社で編集の仕事をしていたんですが、今は独立しました。でもよく来ていますね。

インタビューは入口を入ってすぐの休憩スペースで行った。

インタビューは入口を入ってすぐの休憩スペースで行った。

小柴:〈みどり荘1〉を作った時、最初はみんなでペンキを塗ったんです。

清田:ぼくも塗りました。

大矢:塗ったね。ゴーストビルみたいな状態だったビルを、半年かけて自分たちで改装したんです。

中目黒の〈みどり荘1〉。およそ都会とは思えない、「みどり」が溢れる外観だ。

中目黒の〈みどり荘1〉。およそ都会とは思えない、「みどり」が溢れる外観だ。(公式サイトより)

──DIYで作っていったんですね。表参道の〈みどり荘2〉ができたのはいつですか?

小柴:2014年の12月です。〈みどり荘2〉は「COMMUNE246」というスペースの中にあるんですが、前身の「246COMMON」がリニューアルするタイミングで作られたんです。

〈みどり荘2〉の壁面もまた「みどり」。大きな窓からはオフィスにふんだんに光が入る。

〈みどり荘2〉の壁面もまた「みどり」。大きな窓からはオフィスにふんだんに光が入る。

大矢:「COMMUNE246」は、「”食べる、働く、遊ぶ、学ぶ”という要素がある空間」を理想としていて、「働く」という要素として〈みどり荘〉をいれようと。

──外には飲食店がたくさんあって、常に賑やかですよね。

「COMMUNE246」は、ステーキやフリット、サンドウィッチからお酒まで、屋外で食を楽しめる空間だ。

「COMMUNE246」は、ステーキやフリット、サンドウィッチからお酒まで、屋外で食を楽しめる空間だ。

大矢:夏なんかはビアガーデン状態で仕事にならないという声も聞こえます(笑)。

小柴:そう。でもわりと中は静かなんですよ。外に出れば気分転換もできるし。

「シェアオフィスだと思っていない」
ローカルな繋がりが息づく場所

──〈みどり荘1〉に比べて、〈みどり荘2〉にはどんな違いがあるんでしょうか。

小柴:新築!(笑)

大矢:確かに(笑)。でも〈みどり荘2〉も基本はDIYなんです。本棚も前の事務所にあったものだし……。あ、ペンキも塗りました。

小柴:塗ったね、ペンキ。

1F中央にある存在感のある本棚。周りの家具も落ちついたテイストのものばかり。

1F中央にある存在感のある本棚。周りの家具も落ちついたテイストのものばかり。

──ペンキから始まるんですね(笑)。〈みどり荘2〉は少し倉庫っぽいというか、〈みどり荘1〉とは違った雰囲気ですよね。何か参考にされたんですか?

大矢:特にはないんです。

小柴:実は〈みどり荘1〉の時、視察で海外に行ったことがあるんですよね。

大矢:そうなんです。ニューヨークとか、海外のオフィスを色々見に行ったんですけど、自分たちが面白いと思えるところがなくて。あんまり参考にはならなかった。その時「自分たちで作っていくしかないね」という話をして。その気持ちで今も運営をしていますね。

2Fのワークスペース。固定席はメンバーが自由にカスタマイズしている。

2Fのワークスペース。固定席はメンバーが自由にカスタマイズしている。

──この取材中もそうですが、常に人の行き来がありますね。

小柴:そうですね。あと外国人が多いのがここの特徴かも。

──外国語の対応ができるということもあるんでしょうか。

小柴:それもありますし、特段ルールもないんですよね。

開放的ながら、パーソナルスペースはきちんと守られている。

開放的ながら、パーソナルスペースはきちんと守られている。

──いわゆる「シェアオフィス」という感じはしませんね。オフィスっぽくないというか。

大矢:そうですね。ぼくたちあんまり「シェアオフィス」というものには興味がなくて、〈みどり荘〉のことも「シェアオフィス」という風にはあんまり考えていないんですよね。

清田:「シェアオフィス」って言うと、デスクとネットとコピーがあって、機能的というか。

大矢:もちろん基本的な機能はあります。メンバーは24時間いつでもこの場所を使えるし、固定席の人は〈みどり荘1〉のフリーデスクも使える。反対に、中目黒のメンバーが打ち合わせの時だけ表参道を使うこともできますから。でも「シェアオフィス」っていうと、なんとなく血の気が通ってないイメージがあるんですよね。

らせん階段から1Fを見下ろす。メンバーの犬も顔を覗かせる。

らせん階段から1Fを見下ろす。メンバーの犬も顔を覗かせる。

──良い意味で、緩い空気感があるなあと感じました。風通しがいいというか……。

大矢:積極的に話しかけてリアクションを取って……ということはありますけど、それって普通のことですよね。毎日顔を合わせてるのに、「おはようございます」だけってちょっと怖いじゃないですか。

小柴:基本的に雑談が多いよね。ネタの共有とかね(笑)。

大矢:そうそう。おばちゃんみたいに「実はアレらしいよ!」とかって(笑)。

小柴:面接も直感重視だもんね。

大矢:履歴書に載ってることも大事だけど、ぼくたちと感覚が合うかどうかっていうのはすごく大事にしてますね。

 

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