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脅威のセルフプロデュースJKユニットが東京のアイドルシーンを更新する:〈生ハムと焼うどん〉インタビュー

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脅威のセルフプロデュースJKユニットが東京のアイドルシーンを更新する:〈生ハムと焼うどん〉インタビュー
FEATURE
東京で起こっているハイパーローカルな動向を独自取材し、特集形式でお届け。
2015年9月18日
脅威のセルフプロデュースJKユニットが東京のアイドルシーンを更新する:〈生ハムと焼うどん〉インタビュー
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文_宮内健、写真_三宅英正、編集_飯田ネオ
生うどんの真骨頂「寸劇」は
こうして生まれる

── 生うどんのパフォーマンスは、毎回新しい内容の寸劇パートが入ってるところも魅力で。曲の間に寸劇を入れようというアイディアはどこから生まれたんですか?

東:バンドの時にも寸劇を入れてたんですよね。私はやっぱり他とは違うことがしたいっていう願望が強かったし、普通に演奏してもつまらないから寸劇入れようよって。今の生うどんのライブの原形はその当時すでにありましたね。

寸劇に入ると、ガラリと表情が切り替わる。その演技力にみるみる引き込まれてしまう。

寸劇に入ると、ガラリと表情が切り替わる。その演技力にみるみる引き込まれてしまう。

──ふたりともそれぞれ別の劇団に所属していることもあって、舞台でセリフを発声すると、会場の空気もガラッと演劇モードになる。そういう基礎はどこから来てると思いますか?

東:高1でふたりで演劇の作品に出たんです。それが初舞台だったんですけど、その次もふたりでオーディション受けに行ったら一緒に双子役で受かって。その後にもふたりで芝居に出ませんかってオファーをもらって、今までに3回、一緒に舞台に出てるんですよね。そこで演出家の方に教えてもらったことを、今の活動でも教訓にしてるかも。

──ネタ出しや脚本作りはどうやってすすめていくんですか?

西井:ヒガシがケータイを持って、ふたりでベラベラしゃべってることをメモしていくんです。

東:文字に起こすのは私だけど、ふたりでアイディアを出しながら作っていきますね。新しいネタを作る時は、だいたい脚本作りに1日、演出に1日っていう感じで、2日間取るんですよ。カフェに最高で10時間ぐらいいたこともあったよね。

西井:疲れてると気持ちが上がらないから、まずは美味しいご飯を食べるの。

東:で、お腹いっぱいになった後に、それぞれのクラスの近況報告とか、男子のランク付けをしたり(笑)。

西井:とりあえず笑って楽しい気分にならないと。

東:でも、そういうのが一番大事だよね。自分たちが楽しまないと、他の人を楽しませることなんてできないから。そうやって話してるうちに、芯になるものがポンと見つかれば後はどんどん出てくるんですよ。育毛剤のネタができた時も、ふたりで5個ずつぐらいアイディアを持ち寄ったんだけどなんかしっくりこなくて。で、ニシが『天気予報で、あめ、はれ、あめ、はれ、ハゲって面白くない?』って言って。ふたりでゲラゲラ笑いながら、そこにネタをかぶせていって。

西井:それが出てくるまでに5時間ぐらいかかるんですよ。そこからはどんどんできていくんだけど、やっぱ最初が肝心なんだよね。

──そうやって考えたネタを、ライブの構成にどう組み込んでいくんですか?

西井:先にセトリを決めるんですよ。その日に歌う曲を決めて、その間に寸劇を入れていく感じで。

東:たとえば今回の持ち時間は15分だから、この曲とこの曲の間に寸劇入れよう。そうすると寸劇パートは2分と1分半になるから、じゃあまずは2分の脚本考えよう……とか。

西井:脚本で1分半ぴったりに作っても、動きをつけるとどうしても伸びていっちゃいがちだから、そこが難しいよね。それに、いつも演出してる間に新しいアイディアが出てくるんですよ。身体を動かしたほうがいろいろ思いついたりして。

東:そうやって思いついたものを付け足していくから、どんどん伸びちゃうんだよなー(笑)。でも、演劇の作り方と似てるんですよ。稽古の段階で、役者は脚本がある上で自由に動いてみるんです。で、「そのセリフ面白いから、ここに足そうか」とか、どんどん内容が膨らんでいってね。

西井:前に出演した舞台はそんな感じだったよね。演出家も「とりあえず自由に動いてみて」って、全然教えてくれないんですよ。自分の思うように演じてみて、その後に怒られるんです。

東:自分から動こうとしないと全然目立たない。そのためにはどうしたらいいんだろうって考えたり。演出家の言う通りじゃただのお人形だから、自分の個性をどんどん出していかないといけない。そう教わったんです。

基本的にツインテールで登場する。ヘアメイクも全て自分たちで。

基本的にツインテールで登場する。ヘアメイクも全て自分たちで。

──そういう経験が、生うどんのパフォーマンスにしっかり反映されてるんですね。

西井:舞台やって、メンタル強くなったよね。

東:私たちは、怒られたり逆境にブチ当たると燃えるタイプだね。そういう負けん気が強い性格は、ふたりとも似てるのかも。

──最近はアイドルグループでもライブの構成に寸劇を取り入れてるところもいくつか見受けるんですが、どうしてもやらされてる感が強い場合も多くて。その点で生うどんは純粋に自分たちが楽しんで作ってて、実際に演じてる最中でも面白いことがあったらそれを拾って、その場でさらに楽しい方向へ増幅させてる。その瞬間瞬間を楽しんでるなっていうのが伝わってくるのがいいんでしょうね。

西井:だって私たち、作りながら大爆笑してるもんね。でも、全然ウケなかったりすることもあるんですよ(笑)。作ってる時はあんなに面白いと思ったのに、お客さんが全然笑ってなかったり。

東:シラけるネタもいっぱいありますよ。でも、そのハラハラ感が、ライブやってて楽しい部分でもあるんですよね。

高校生だけで集める、初のワンマン
そして東京での野望

──自分たちがやりたいことがちゃんと伝わってるなって実感する瞬間はありますか?

東:結構アイドルさんたちって、上の人と揉め事が合ったり、辛くなってやめることがあると思うんですけど、生うどんって自分たちのやりたいことをやってるだけだから、純粋に楽しいんですよね。そこで食いしん坊のみんなが一緒に笑ってくれたりすると、ちゃんと伝わってるなって感じる。

物販では客(食いしん坊)にあだ名を付けるのが生うどん流。

物販では客(食いしん坊)にあだ名を付けるのが生うどん流。

西井:私、エゴサーチしてる時が一番楽しい!

東:あー、幸せの瞬間ね(笑)。

西井:「生うどん今日も最高だった!」「生うどん楽しかった!」ってツイート見ながら、おぅおぅ今日も楽しかったんか? よかったなぁ~って、ひとりでニヤニヤしてる(笑)。

東:もう習慣になっちゃったよね。朝起きてエゴサして、電車の中でエゴサして……。

西井:トイレの中でもエゴサして。私がエゴサして見つけたツイートをRTしてる時は、トイレに入ってると思ってもらえればこれ幸い(笑)。

──10月25日には新宿MARZで初のワンマンライブがありますね。JKふたりの力だけで300人を集めるというのが目標となってます。

東:高校生だけでどこまでできるか試したくて。自分たちでこれだけ集められたんだって自信にもつながるし。これが成功したら、次にはもっと大きなチャレンジをしていきたいです。

──ワンマンの内容はどういうものになりそうなんですか?

東:脚本はまだ作っている最中なんですけどね。本当は横からファイアーを上げたかったんですよ。ドーンって!

西井:あと、舞台の下から飛び出してくるやつ! さすがに新宿MARZでは無理だよね(笑)。でも、お客さんには「期待よりも面白かった!」って言わせたい。

東:生うどんってライブでは結構ふざけ系が多いけど、ワンマンは1時間もあるから、ここは役者の顔の見せどころだなって思うよね。

西井:たしかに!

東:泣いたり怒ったり、シリアスなシーンは絶対に作りたい。これって本当にアイドルのライブなの? って思わせたいんです。私たちは、ライブなのにライブじゃない!? っていうのを目標にしてるから。演劇? サーカス? 一体これは何?っていう、とにかく飽きない時間にします!

──では、最後に生ハムと焼うどんが、東京でやってみたい野望を教えてもらえますか?

西井:私はTIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)に出たい!

東:私は、渋谷109の丸いところにでっかいポスターを貼られたい!

ライブ終演後、物販までの合間に撮影を決行。楽屋の前で何度もジャンプ。

ライブ終演後、物販までの合間に撮影を決行。楽屋の前で何度もジャンプ。

西井:わー、貼られたい! あとドラマに出たいよね。

東:いいねえ、W主演で! あとさ、バラエティ番組で、渋谷のど真ん中とかで芸能人が変装しないで出てくるとどうなるか? みたいな企画あるじゃないですか?

西井:ローラとかが出てくるやつ?

東:そうそう! ローラが街中に突然現れるとものすごい大行列ができるんですよ。ああいう感じで私たちも大行列を作らせたい!

西井:そこで私たち、ちゃんと礼儀正しく挨拶するんだよね。で、帰ってからエゴサしたら「生ハムと焼うどん、超いいヤツだった!」みたいなことがツイートに書かれてんの!

東:それが私たちの野望です(笑)。

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