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脅威のセルフプロデュースJKユニットが東京のアイドルシーンを更新する:〈生ハムと焼うどん〉インタビュー

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脅威のセルフプロデュースJKユニットが東京のアイドルシーンを更新する:〈生ハムと焼うどん〉インタビュー
FEATURE
東京で起こっているハイパーローカルな動向を独自取材し、特集形式でお届け。
2015年9月18日
脅威のセルフプロデュースJKユニットが東京のアイドルシーンを更新する:〈生ハムと焼うどん〉インタビュー
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文_宮内健、写真_三宅英正、編集_飯田ネオ

2015年3月にライブ・デビューを果たしたばかりながら、この1、2ヶ月で急激に注目度を高めているアイドルグループがいる。その名は〈生ハムと焼うどん〉。生ハム担当・西井万理那と焼うどん担当・東理紗の現役女子高生二人からなるこのユニットは、ポップでキャッチーな歌とキュートかつパワフルなダンス、そして異様にクオリティの高いコントのような寸劇を織り交ぜたパフォーマンスを繰り広げ、アイドルシーンはもちろん、ジャンルを超えて大きな渦を巻き起こそうとしている。

(左)生ハム担当・西井万理那、(右)焼うどん担当・東理紗

(左)生ハム担当・西井万理那、(右)焼うどん担当・東理紗

驚くべきは作詞・作曲から、毎回ネタが変わるステージの脚本・演出、さらには衣装制作やライブのブッキング、マネージメント、告知などのすべてを彼女たち自身が手がける、セルフプロデュース・ユニットだということだ。

実際に彼女たちのライブを観ればわかる。クラスに必ず一人はいそうな、みんなの笑いをさらうお調子者のムードメーカー的なキャラクターで懐にスッと入り込みながら、初めての人が観ても存分に楽しめるパフォーマンスでハートを掴み、さらに予測不能なハプニング性を孕んだ言動や客いじりでドキドキハラハラさせ、気付いた時にはみんなが生ハムと焼うどんの虜になってしまっている(ちなみに、彼女たちはファンのことを〈食いしん坊〉と呼んでいる)。

その凄まじい巻き込み力というか、パンキッシュなポップアイコンぶりは、(35歳以上にしか伝わらなそうな比喩で申し訳ないが)デビュー当時のとんねるずのインパクトを連想させるし、テン年代のPUFFYになれる逸材じゃないかと本気で思わせてくれる存在なのだ。

今回TOwebでは、まだCDデビューすら果たしていない新星アイドルを大フィーチャー。末恐ろしいポテンシャルを持つ(そしてとびきりにカワイイ!)JK2人組に、じっくりと話を訊いた。

「東」と「西井」で<東西>
同級生からアイドルへ

──ふたりはもともと高校の同級生なんですよね。

東:そうです。高校の入学式で知り合って、苗字が西井と東で席も一緒で。

西井:この人、入学式当日に遅刻してきたんですよ。普通、初日に寝坊してこないですよね?

東:いやいや、目立ちたくて(笑)。口に食パンくわえて食べカス落としながら登場してね。ニシとはクラスでも席が前後になって、すぐ仲良くなったんだよね。

西井:授業中もずっとふたりでしゃべってて、先生にも超怒られた!

東:ふたりまとめて〈東西〉って呼ばれてて。「東西、うるせえんだよ!」「また東西か!」って、ずっと怒られてたよね。職員室に呼び出しくらったり、始末書書かされたり……。

衣装の胸元に「西」、「東」と縫い付けてあるので、初見でも名前を覚えやすい。衣装は手づくり。

衣装の胸元に「西」、「東」と縫い付けてあるので、初見でも名前を覚えやすい。衣装は手づくり。

西井:1年生の時は同じクラスだったんだけど、怒られない日はなかったですね。それ以来、ふたりが同じクラスになる日は一度も無く……。

東:あれは意図的だよね、絶対!

──出会った当時から、ふたりとも芸能活動はされてたんですか?

東:はい。私は中3の終わりぐらいから。当時は〈micoooooズ〉っていう巫女のアイドルをやってて。

西井:入学当初から彼女は忙しそうで。私が普通に授業を受けてると「仕事があるから帰りまーす」って早退してて。すごく忙しいんだなって思って見てた。私は高校に入ってからアイドル活動をはじめました。本当はジャニーズに入りたかったんですよ。でも、高1ぐらいで「あっ、私は入れないんだな」ってわかって。

東:気付くの遅っ! それで「自分でシャイニーズって事務所作ろう」とか言い出して(笑)。

表情、動きとともに、キレ味のあるパフォーマンスを披露する。

表情、動きとともに、キレ味のあるパフォーマンスを披露する。

──それぞれ別の活動をしていたふたりが、どうして〈生ハムと焼うどん(以下生うどん)〉というユニットを組むことになったんですか?

東:高1の時の文化祭です。私たちの学校ってちょっと変わってて、校内にステージがあるんですよ。そこで部活でもいいしユニットでもいいから何かパフォーマンスするのが必須で。学校の行事だからって適当に組むのもイヤだし、ふたりともその時はアイドルやってたから、じゃあユニット組む?って。すぐに名前を決めて提出しなきゃいけなかったから、『ニシは生ハム好きだよね? 私は焼うどん好きだから〈生ハムと焼うどん〉で!』って感じで名前も決めて。

──文化祭でのライブは、どういう内容だったんですか?

東:その時はもちろんオリジナルもなかったから、ももいろクローバーZとか私立恵比寿中学のコピーで踊ってましたね。

西井:ももクロの『走れ!』とかね。

東:ふたりで動画を観て、放課後残って練習したり。その時から歌いながら踊ってました。

──一緒にユニットをやってみて、やっぱり息が合う感じがしたんですね。

東:うん。合うんだけど、それまで私は、ニッちゃんとは仕事の関係にならないようにしてたんですよ。すごく仲良い友達だから、仕事仲間になるといろいろ話し合わなきゃいけなかったり、もっと深くならないといけないじゃないですか? そうして不仲になってユニットが決裂したりするのがイヤで。

西井:私はそこまで深く考えてなくて、ヒガシと一緒にやって純粋に楽しかった。先生にもよかったよって言われたし、友達にも可愛かったって言われて嬉しかった。で、それから学校の行事に3回出たんだよね。

距離がとにかく近いライブ。客席に降りることも、もはや見慣れた光景。

距離がとにかく近いライブ。客席に降りることも、もはや見慣れた光景。

──学校の行事以外での、生うどんとしての初ライブはいつになるのでしょう。

東:今年(2015年)2月中旬ぐらい。でも、それはアイドルのイベントじゃなくて、すごく身内のバンドが出るライブだったんです。その時も歌った曲はコピーだったし。で、3月半ばぐらいから、やっとアイドルのイベントにも出られるようになって。

西井:その時に初めてオリジナルも歌ったのかな? オリジナルもまだ3曲しかなかったけど。

 

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