港区西麻布のギャラリー・SNOW Contemporaryで、現代彫刻家・飯沼英樹氏の個展「東京楽園」が開催中だ。会期は2018年9月7日から9月29日まで。

「Kings Park」2017年 H11×4×5cm オリーブ
現代を生きる女性たちをモチーフにした木彫作品で知られ、2016年には松本市美術館でも個展を開催、ヨーロッパでも活動している彫刻家・飯沼英樹氏の個展「東京楽園」が開催中だ。カラフルな色彩は、一見するとフィギュア調のポップな雰囲気。しかし、確かな技に裏打ちされた造形は、女性たちがその場に息づくような不思議な温もりを感じさせる。
国内外にコレクターがいるという飯沼氏の作品の中でも特に人気なのが、ファッション雑誌や街角で撮った写真からイメージを起こした、ファッショナブルな“都会を生きる女性たち”の像。今回は特に「東京」をテーマにインスタレーションを展開。

展示風景より

「東京楽園」に合わせて始まったInstagram @tokyo_paradise_2018 より
豊かな彩りに合わせ展開される小品も楽しみだが、個展に合わせて実際に東京の街角に作品を設置した写真をInstagramで配信中。写真でも、飯沼氏の作品独自の存在感を楽しんでいただきたい。
飯沼英樹「東京楽園」
会期:9月7日(金)~9月29日(土)
会場:SNOW Contemporary
住所:東京都港区西麻布2-13-12 早野ビル404
営業時間:13:00~19:00 *日・月・火・祝日は休廊
URL:http://www.snowcontemporary.com/
【飯沼英樹氏プロフィール】
1975年松本市生まれ。2002年愛知県立芸術大学大学院卒修了後、ナント国立美術大学(フランス)に入学し、2006年までヨーロッパ各地を拠点に活動。近年は、六甲山に屋外展示をした「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2013」や新宿LUMINE内を彩った「LUMINE meets ART AWARD 2015」、木彫作品約120点を出品した松本市美術館での大個展「戦ウ女神タチ」(2016)など、既存のアートスペースにとらわれない様々な場所と機会で作品を展示。華やかで都会的な世界観が話題を呼んでいる。
飯沼氏HP:http://www.hidekiiinuma.com/