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裏原宿の「FANZA」ギャラリーのシリーズ個展・第三弾が開催!画家・興梠優護氏の濃厚な絵画世界に浸る(渋谷区)

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2018年9月20日〜2018年10月3日 渋谷区
裏原宿の「FANZA」ギャラリーのシリーズ個展・第三弾が開催!画家・興梠優護氏の濃厚な絵画世界に浸る(渋谷区)
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文_編集部

DMM.R18から名称を変更した「FANZA」による期間限定ギャラリー「FANZA×#FR2 @#FR2 GALLERY 2」。ここでは、ストリートブランド#FR2とFANZAのコラボファッションアイテムの展開に加え、アートのシリーズ個展「Find Your Fantasy」を連続開催中。9/20からは、ヌード表現を中心に絵画表現の可能性を追求する若手・興梠優護氏の個展が始まっている。興梠氏に、本展のこと、そして表現への想いをうかがった。

“ヌード”を基調に追究する絵画表現の深み

1982年生まれの興梠氏は、2009年に東京藝大大学院を修了。以来、大阪や東京の知名度の高いギャラリーで個展を重ねてきた、実力派の油彩画家だ。主なモチーフはヌードの女性像。しかし、そこに描かれる人物は、空間と混じり合うように輪郭がぼやけ、時に様々なレイヤーが重ねられ、変容していく。具象的でありながら抽象的ともいえる独特の情感豊かな表現が特徴的だ。
本展のタイトルは「層状の」という意味の「Stratified」。そのタイトルには、どのような意図が込められているのだろう。
「今回は特に、絵画の意味合いを『重層性』をテーマに考えてみました。展覧会のコンセプトである“ファンタジー”もまた、意識の深層と現実の間の“層”の重なりと言えます。絵画の中のレイヤーの重なりと、それを見る方の心の奥行きとが響き合えばいいなと思っています」

「Sofia 01」2018年 油絵具、キャンバス 60.6×45.5cm

そうした「層」をイメージさせる表現は、最近の興梠氏の作品で顕著といえる。これまでの柔らかな空気感とすこし変わり、画面の中ではどこか地層のような硬質なレイヤーが折り重なっている。興梠氏は、ちょうどこの夏にブルガリアで滞在制作を行ってきたところで、掲出の「Sofia 01」も同地で描かれた作品。そこでの経験も影響を与えているのだろうか。
「今いる場所でしか描けない作品を描きたいんですよね。ブルガリアの首都であるソフィアに滞在していたのですが、そこは東欧らしい熱気のある街でした。東西の様々なルーツを持つ人たちが行き交い、多様な歴史や文化が混沌としている印象です。だから、現地の破れたり貼ったりを繰り返した、まるで地層の様になっている壁のポスターやグラフィティにそうした意味合いを重ね合わせ、リサーチを行っていきました。」

「l 77」2015年 油絵具、キャンバス 130.3×89.4cm

その一方で、今回の展覧会では以前の作品も合わせて展開している。作風が変わる中でも継続して描かれているのは、ヌードというモチーフ。氏は、そもそも何故、ヌードを描くのだろう?
「ヌードは絵画が生まれた時代からある、絵画とは切っても切り離せないモチーフの一つです。実際のモデルを描くことも、ポルノグラフィーを取り入れることもありますが、僕にとっては、絵画と他者を繋ぐための一番フィットしたイメージなんです。」
そうして描かれるヌードの印象は、エロスや神聖さ、または時間や歴史といった様々なイメージを想起させる。氏の試みは、ヌードを媒介に、絵画表現の可能性を広げようとしているのかもしれない。
「絵画史に於いてモダニズム以降、古典絵画との間である種の断絶が起きているように思えるんですね。特に僕の扱う様なベーシックかつ古典的な技法と、今の時代性や先端的なものとの間で、如何に折り合いをつけるかという問題は、未だとてもチャレンジングなものではないかなと思っています。」

「/ 72」2017年 油絵具、キャンバス 227.3×162cm

今回は、ファッションの街・裏原宿でそんな本格派の絵画に出会うことのできる、珍しい機会だろう。氏の作品は、筆跡を残さない艶やかな絵肌もまた魅力。現在進行形で変化を続ける興梠氏の濃厚な世界観にひたってみてはいかがだろうか。

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