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裏原宿の「FANZA」ギャラリーが手掛けるシリーズ個展の第二弾が開催!写真家・鷹野隆大さんが写し出す「ファンタジー」の深み(渋谷区)

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2018年9月6日〜2018年9月19日 渋谷区
裏原宿の「FANZA」ギャラリーが手掛けるシリーズ個展の第二弾が開催!写真家・鷹野隆大さんが写し出す「ファンタジー」の深み(渋谷区)
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文_編集部

DMM.R18から名称を変更した「FANZA」による期間限定ギャラリー「FANZA×#FR2 @#FR2 GALLERY 2」。ここでは、ストリートブランド#FR2とFANZAのコラボファッションアイテムの展開に加え、アートのシリーズ個展「Find Your Fantasy」を連続開催中。前回の黒川知希氏につづいて、今週からはセクシュアリティをテーマに独自の表現を追求してきた写真家・鷹野隆大氏の個展がスタート。個展に先がけて、鷹野氏に本展について、そしてその作品世界について話を聞いた。

毒にも薬にもなる“ファンタジー”の魔力

「ダブルファンタジー」より、“MS#1” 2004年 ゼラチン・シルバー・プリント 130×101.5cm ©️Ryudai Takano Courtesy of Yumiko Chiba Associates, Zeit-Foto Salon

1963年生まれの鷹野氏は、1994年からセクシュアリティをテーマに作家活動を開始。2005年には男性ヌードを基調に一般社会におけるジェンダーというものの曖昧さを写し出した写真集『IN MY ROOM』で、写真界の芥川賞と言われる木村伊兵衛賞を受賞。その後も、男性ヌードを軸に様々な試みを展開している。近年は、愛知県美術館での「おれと」シリーズの展示が来館者のクレームにより警察沙汰となり、氏が作品に「白布」をかけることで対応し話題となったことも記憶に新しい。
そんな鷹野氏による個展が、9月6日から始まる。タイトルは、『写真』。この直球のテーマはどのようにして生まれたのか?
「出展するいずれの作品も性的なイメージであり、エロスが根本にあるのは間違いないのですが、このコラボレーションにあたり少し違う角度からも作品を見せたいと思いました。私が扱う写真という“記録装置”は、登場と同時にポルノ的なものを表現し始めて、今に至ります。いつの時代もエロティックなイメージとともに歩んできた『写真』というものを考える機会にもなればいいなと考えました。」

「ダブルファンタジー」より、“UM#7” 2004年 ゼラチン・シルバー・プリント 129×102cm ©️Ryudai Takano Courtesy of Yumiko Chiba Associates, Zeit-Foto Salon

鷹野氏の作品でそんな「エロティックなイメージ」の最たる例は、今回のメイン作品である「ダブルファンタジー」のシリーズだろう。ぼんやりとした人物像は、一見するとエロティックな女性なのだが、よく見ると、女性の服を着た男性かも……? モデルがジェンダーを超えた存在としてポルノグラフィーのように写されたイメージは、倒錯的なエロスを感じさせると同時に、そもそも何に興奮を覚えているのか、観る者の価値観さえ突き動かす。
「昔から、ボケた写真が好きでした。ピントがあっていないからリアルでないというわけではない。そこには不思議な生々しさがあるのです。このシリーズでは、生身の肉体というよりも、そうしたイメージを撮っています。その独自の肉体性を味わう感覚も、また多層的なファンタジーと言えます。だから、今回の企画に際してこの作品を選びました。」
その「ファンタジー」のあり方は、鷹野作品全般にも通じることでもあるだろう。一見、するりと入ってくるイメージでありながら、エロスを濃厚にはらむ。そして、鑑賞者の感覚に批評性を投げかけてくる。それは同時に、社会一般に“常識”のように敷かれている感覚への辛辣な問いかけでもあるのだ。
「ファンタジーは、日常の至るところに潜んでいるもの。そこから日々エネルギーをもらっているつもりが、知らぬ間にもらいすぎて鋭い毒に転じることもありますよね。」

“2000.12.04 Lc#F07” 2000年 タイプCプリント 11.5×9.5cm ©️Ryudai Takano Courtesy of Yumiko Chiba Associates, Zeit-Foto Salon

鷹野氏が写し出す濃厚なエロティシズムは、実際に自分の目で見ないと伝わらない。個展は、等身大に近いサイズで焼き付けられた『ダブルファンタジー』、そしてもう一つの代表的シリーズである『男の乗り方』、初期のシリーズ「カ・ラ・マ・ル」、さらに、初出展となる未発表作も加えての展示となる。多くの作品は、氏が“原初的な工業機械”と語る大型の旧式フィルムカメラで撮られたもの。 フィルムならではの、圧倒的な“写真”の存在感に触れることができるだろう。
なお、鷹野氏は現在軽井沢で開催中の「浅間国際フォトフェスティバル」でも、近年の主な作品である『影』のシリーズの新作インスタレーションを出展している。また、来年3月の「国際ダンス映画祭2019」(3/2・3、スパイラル・ホールで開催)にあたっても、久しぶりの動画作品を準備中だという。本展でその作品世界に魅了された人は、ぜひその動向をチェックしてほしい。

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