中野区上高田のスタジオ35分で、写真家・池田宏氏の個展「SIRARIKA」が開催されている。会期は2018年1月10日(水)から1月27日(土)まで。

「SIRARIKA」キービジュアル
池田宏氏は、長年にわたり北海道に通い続け、アイヌ民族をテーマに撮影を行う写真家。いわゆるステレオティピカルなアイヌ像を撮影するのではなく、現代を生きるアイヌの人々のリアルに迫って、一人一人と信頼関係を築きながら撮影を進めている。“和人”(アイヌ以外の日本人)である池田氏が撮る写真の背後には様々な出来事や物語があり、アイヌの事はもちろん日本人の在り方も問うている。

©池田宏
本展では、2017年11月に池田氏がアイヌで撮影した、狩りを現場を写した作品を展示する。
北海道東部の太平洋岸に沿った町、白糠(しらぬか)。町名はアイヌ語のその地の方言「SIRARIKA」に由来し、「磯を波が越える」という意味だといわれる。2008年からアイヌの撮影を続けていくなか、この町でふたりの男に出会った。天内重樹と江刺家勝。彼らは幼なじみで、ともにアイヌの血を引き、狩りを行なっている。天内はアイヌの伝統漁具「マレク」を手に川で。江刺家はプロハンターとして「ライフル」を手に山で。これらの写真は2017年11月22日から27日まで撮影したアイヌの狩りの記録である。(「SIRARIKA」DMより)
また、会期中1月20日(土)と1月27日(土)には、野性の鹿肉と鮭をバーで提供する。
SIRARIKA
会期:2018年1月10日(水)〜1月27日(土)
会場:スタジオ35分
場所:中野区上高田5-47-8
時間:18:00~23:00
休廊:日・月・火
[関連イベント]
■オープニングレセプション
日程:2018年1月10日(水)
時間:18:00~23:00
■鹿肉と鮭とばの会
野性の鹿肉と鮭を、隣接するバーで提供する。
日程:2018年1月20日(土)、1月27日(土)
時間:18:00〜23:00