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都市に潜むニッチの気配 高梨豊「ニッチ東京」

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2015年8月22日〜2015年9月26日 渋谷区
都市に潜むニッチの気配 高梨豊「ニッチ東京」
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文_編集部

渋谷区千駄ヶ谷にある「タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム」で、高梨豊個展「ニッチ東京」が開催されている。会期は9月26日(土)まで。

©高梨豊

©高梨豊

「ノスタルジア」「囲市」に続くカラー3部作のひとつと位置づける「ニッチ東京」より、作品13点を展示する。タカ・イシイギャラリーでの個展は2度目。

1950年代末から写真家としての活動をスタートし、一貫して「都市」を主題に多くのシリーズを発表してきた高梨。最新作となる本作では、田中純の生態学的視点を用いた都市の様相に関する分析と、島田雅彦の小説『ニッチを探して』(2012年)から着想を得て、「ニッチ」の探索を視座に入れた作品群を展示する。

ある動物種の生存に対応した環境は種の「生態的ニッチ」と呼ばれるが、その生態的ニッチとは物理的環境ではなく、動物の行為があってはじめて見出されるような空間である。単なる建築物の集合体ではなく「生きられる都市」とは、現生人類の生態的ニッチであると言ってよかろう。生態学的景観とはこの生態的ニッチの表れであり、それを記述するには単に環境を客観的に、即物的に撮影すればよいというものではない。むしろ、「気配」こそが捕捉されなければならないのだ。
田中純「都市を占う」、高梨豊『IN’』新宿書房、2011年、p.139

高梨の作品は、対象となる都市の変容自体に眼を向けるのではなく、無数の人の行為によって利用された事物の痕跡を集積することで、環境の輪郭を浮かび上がらせ、都市の「生態学的景観」を捉えている。可視化された風景の中から、街の「気配」を感じ取りたい。

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