中央区銀座のガーディアン・ガーデンで写真家・藤岡亜弥氏の写真展「アヤ子、形而上学的研究」が開催される。会期は2017年5月9日(火)から5月26日(金)まで。

「アヤ子、形而上学的研究」キービジュアル
藤岡氏は、1996年に自らの日常を写した「なみだ壺」で「写真[人間の街]プロジェクト」に参加し、2005年に移民としてブラジルに渡った祖母にまつわる作品で第24回写真「ひとつぼ展」に入選した。以降、写真家としてコンスタントに作品を発表。2008年には新進芸術家海外研修制度(文化庁)の研修員としてニューヨークに滞在し、2012年に帰国してからは故郷の広島で暮らしている。その慣れ親しんだ風景を写した作品「川はゆく」は、2016年の女性初となるニコン主催の写真賞・伊奈信男賞を受賞した。

「Life Studies | ニューヨーク」(プレスリリースより)

「Life Studies | ニューヨーク」(プレスリリースより)
本展では、上京時の日々の暮らしを写した「アヤ子江古田気分」、サンパウロで祖母の軌跡を追う「離愁」、東欧のタリンやブダペストを旅した「さよならを教えて」、故郷の呉での日々「私は眠らない」、4年過ごしたニューヨーク生活で生まれた「Life Studies」などから、作品を新たな視点でセレクション。広島の撮影にいたるまでの軌跡を辿る。

「Tokyo Ghost Tour | 東京」(プレスリリースより)

「離愁 | サンタクルス」(プレスリリースより)

「私は眠らない | 呉」(プレスリリースより)
なお会期中5月18日(木)には、社会学者の上野千鶴子氏を迎えたトークイベントが開催される。要予約のため、気になる方はお早めに。
私は夜のサファリを歩いている。辺りは真っ暗で、何も見えない。私はカメラを取り出し、暗闇にむかってやみくもにシャッターを切る。同時にフラッシュが光り、あたりが照らされ私は前に進む。あとで写真をめくってみると、そこにキリンやゾウが浮かび上がっている。そのとき初めて私は自分を取り巻いていた状況を知り、見えていなかった世界について知る。写真を撮ることでしか見えてこないもの、その不確かな出会いの体験が、いつのまにか私の人生そのものになっている。作家挨拶(プレスリリースより)
藤岡亜弥写真展「アヤ子、形而上学的研究」
会期:2017年5月9日(火)〜5月26日(金)
開館時間:11:00〜19:00
会場:ガーディアン・ガーデン
場所:中央区銀座7-3-5 ヒューリック銀座7丁目ビルB1F
休廊日:日
料金:入場無料
URL:http://rcc.recruit.co.jp/gg/exhibition/gg_sec_gr_201705/gg_sec_gr_201705.html
[関連イベント]
■オープニングパーティー
日程:2017年5月9日(火)
時間:19:00〜20:30
URL:http://rcc.recruit.co.jp/gg/?p=28041
■トークイベント
「とりかえしのつかないものたち」上野千鶴子(社会学者)×藤岡亜弥
開催日時:2017年5月18日(木)
時間:19:10〜20:40
会場:ガーディアン・ガーデン
場所:中央区銀座7-3-5 ヒューリック銀座7丁目ビルB1F
参加:無料、要予約(メールor電話/TEL:03-5568-8818 Email:gginfo@waku-2.com)
[プロフィール]
■藤岡亜弥
1972年広島県生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。2008年新進芸術家海外研修制度(文化庁)の研修員としてNYに滞在。2012年帰国、現在広島在住。写真集に『さよならを教えて』(2004年/ビジュアルアーツ出版)、『私は眠らない』(2009年/赤々舎)など。2005年第24回写真『ひとつぼ展』入選、2010年日本写真協会賞新人賞、2016年第41回伊奈信男賞受賞。