渋谷区神宮前のVACANTで、写真展「雪は西からやって来る」が開催される。会期は前後編に分かれ、前編が2017年4月16日(日)から4月23日(日)までVACANT 2階にて、後編が2017年4月24日(月)から5月21日(日)までVACANT/GALLERYにて行われる。

「雪は西からやって来る」キービジュアル(プレスリリースより)
本展は、今年3月に発売された俳優・東出昌大氏の写真集『西から雪はやって来る』(宝島社)の作品を展示するもの。群馬、新潟、山形、青森を訪れた東出氏の、20代最後のロードムービー・フォトブックとして発売されたこの写真集は、ひとりの俳優の写真集という枠を越え、デザイナー・町口覚氏と写真家・田附勝氏の作品としても異彩を放つ一冊となっている。
会場には写真集からセレクトされた写真と文章とともに、実際に旅で使用した道具や、東出氏が旅の途上でしたためた日記などが展示されるという。
また、会期中には朗読会やトークイベントも開催予定。3者による8日間の旅の痕跡を辿る、貴重な展示となっている。
雪は西からやって来る 東出昌大、町口 覚、田附 勝
日程:前期 2017年4月16日(日)〜4月23日(日)、後期 4月24日(月)〜5月21日(日)
時間:12:00〜20:00
会場:前期 VACANT 2F、後期 VACANT/GALLERY
場所:渋谷区神宮前3-20-13
料金:前期 300円、後期 無料
URL:http://www.vacant.vc/single-post/2017/04/05/%E9%9B%AA%E3%81%AF%E8%A5%BF%E3%81%8B%E3%82%89%E3%82%84%E3%81%A3%E3%81%A6%E6%9D%A5%E3%82%8B
主催:東出昌大、町口 覚、田附 勝
共催:VACANT
協力:Humanité、マッチアンドカンパニー、宝島社
協賛:富士フイルム株式会社
[関連イベント]
■朗読会「西から雪はやって来る、朗読」
日程:2017年04月21日 (金)
時間:開場 19:00/開演19:30
会場:VACANT 2F
入場料:1500円
■トーク「僕らのやっていること」
日程:2017年05月21日 (日)
時間:開場 18:00/開演18:30
会場:VACANT 2F
入場料:1500円
※後日予約開始。詳細は公式サイトにて
[プロフィール]
■東出 昌大 ( ひがしで まさひろ )
俳優。1988 年埼玉県生まれ。2012 年に映画『桐島、部活やめるってよ』で俳優デビュー。同作で第 36 回日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞。翌年、NHK 連続テレビ小説『ごちそうさん』で注目を集める。 近作に、映画『クリーピー 偽りの隣人』、主演映画『デスノート Light up the NEW world』など。羽生 善治役を演じた映画『聖の青春』では第 40 回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞。今後の出演作 として、テレビ NHK 大河ファンタジー『精霊の守り人』シリーズ、映画『関ヶ原』(2017 年 8 月 26 日 公開予定)など。
■町口 覚 ( まちぐち さとし )
グラフィックデザイナー、パブリッシャー。1971 年東京都生まれ。「マッチアンドカンパニー」主宰。 森山大道、蜷川実花、大森克己、佐内正史、野村佐紀子、荒木経惟など日本を代表する写真家の写真集 をはじめ、映画・演劇・展覧会のグラフィックデザイン、文芸作品の装丁などを幅広く手掛ける。2005 年、自ら写真集を出版するためレーベル「M」を立ち上げ、2008 年より世界最大の写真の祭典「PARIS PHOTO」に出展、世界を視野に“日本の写真集の可能性”を追究している。2009 年、2015 年に造本装 幀コンクール経済産業大臣賞、2014 年に東京 TDC 賞などを国内外で受賞多数。
■田附 勝 ( たつき まさる )
写真家。1974 年富山県生まれ。1995 年よりフリーランスとして活動を始める。2007 年、デコトラとド ライバーのポートレートを 9 年にわたり撮影した写真集『DECOTORA』(リトルモア)を刊行。2006 年より東北地方に通い、東北の人・文化・自然と深く交わりながら撮影をつづける。2011 年、写真集『東北』
(リトルモア)を刊行、同作で第 37 回木村伊兵衛写真賞を受賞。写真集『その血はまだ赤いのか』(SLANT / 2012 年)、『KURAGARI』(SUPER BOOKS / 2013 年)、『「おわり。」』(SUPER BOOKS / 2014 年)、
『魚人』(T & M Projects / 2015 年)など。
[書籍情報]
■写真集「西から雪はやって来る」
俳優・東出昌大初の写真集にして、20 代最後のロードムービー・フォトブック。東出昌大は、群馬、新潟、 山形、青森の大自然や人々に出会う旅に出ました。雪山での狩猟......、縄文人の起源の地に立ち......、 出羽三山で山岳信仰に触れ......、太平洋で漁に挑む......。旅は 8 日間におよびました。命と日本人のルー ツを巡り掴んだのは、窮屈な「いま」に風穴をあける、未来への鍵だったのです。本写真集のアートディ レクターは、森山大道や蜷川実花といった日本を代表する写真家の写真集を手がけているグラフィック デザイナーの町口覚。彼が、「頭で考えるな、身体で掴め」をコンセプトに東出にオファーし、企画が 実現しました。写真は、東北の人・文化・自然に魅了され、写真集『東北』で 2011 年に木村伊兵衛写 真賞を受賞した田附勝。荘厳な自然に身を置き、野生動物と向き合う、これまでに見たことのない東出 の表情と彼が感じた言葉によって綴られた、ドキュメンタリー写真集がついに完成しました。