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名絵師の画業で辿る、江戸時代の秋田で生まれた蘭画 サントリー美術館で「世界に挑んだ7年 小田野直武と秋田蘭画」(港区)

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2016年11月16日〜2016年1月9日
名絵師の画業で辿る、江戸時代の秋田で生まれた蘭画 サントリー美術館で「世界に挑んだ7年 小田野直武と秋田蘭画」(港区)
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文_編集部

港区赤坂のサントリー美術館で「世界に挑んだ7年 小田野直武と秋田蘭画」が開催されている。会期は2016年11月16日(水)から2017年1月9日(月・祝)まで。

重要文化財「唐太宗・花鳥山水」(小田野直武筆/三幅/江戸時代 18世紀/秋田県立近代美術館) 展示期間:12月14日~1月9日(公式サイトより)

「秋田蘭画」とは、江戸時代半ばの18世紀後半に、東北・秋田藩の若き武士たちによって描かれた絵画のこと。西洋と東洋の美が結実したそれらの絵画は、「秋田藩士が中心に描いた阿蘭陀風(おらんだふう)の絵画」として、1772〜1781年に成立したものだ。

本展は、その時代の中心にいた描き手・小田野直武(おだのなおたけ)の画業を特集し、秋田蘭画の謎や魅力に迫るもの。小田野直武は平賀源内が翻訳をした『解体新書』の挿絵を描いたことで知られている。東京で秋田蘭画と銘打つ展覧会は、2000年に板橋区立美術館で開催された「秋田蘭画~憧憬(あこがれ)の阿蘭陀~」展以来、16年ぶりだという。作品保護のため、会期中は展示替が行われる(各作品の出品期間は出品作品リストを参照)。

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『解体新書(部分)』(杉田玄白ら訳/小田野直武画/一冊(序図)/安永3年(1774)/国立大学法人東京医科歯科大学図書館)全期間展示(公式サイトより)

小田野直武の名を知らずとも、『解体新書(かいたいしんしょ)』の図は誰しも見たことがあるでしょう。直武は、秋田藩の角館(かくのだて)に生まれ、幼い頃より絵を得意としたといわれています。安永2年(1773)に平賀源内(ひらがげんない・1728〜1779)が鉱山調査で秋田藩を来訪したことをきっかけとして江戸へ上った直武は、源内のネットワークを通じて蘭学者に出会い、安永3年(1774)に『解体新書』の挿絵を担当しました。江戸では、ヨーロッパの学術や文化を研究する蘭学がまさに勃興し、また、南蘋派(なんぴんは)という中国由来の写実的な画風が流行していました。江戸に出て7年後の安永9年(1780)に数え年32歳で亡くなるまで、直武は西洋と東洋という2つの世界に挑み、東西の美を融合させ、新しい表現を目指したのです。その画風は、第8代秋田藩主の佐竹曙山(さたけしょざん・1748~1785)や角館城代の佐竹義躬(さたけよしみ・1749~1800)らへも波及しました。主に安永年間(1772~1780)という短い制作期間ゆえに現存作品は少ないながらも、実在感のある描写、奥行きのある不思議な空間表現、プルシアンブルーの青空など、秋田蘭画は今なお斬新で驚異に満ちています。

公式サイトより)

なお、小田野直武のほか、佐竹曙山、佐竹義躬といった代表的な絵師を特集。あわせて、直武に学んだとされる絵師で蘭学者の司馬江漢(しばこうかん)が描いた江戸の洋風画なども紹介する。

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