渋谷ヒカリエ8階の「8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery」で、アダム・シルヴァーマンの個展「Blue」が開催される。会期は2016年11月5日(土)から11月21日(月)まで。

「untitled」(2016年/clay and glaze/h.26.0 x Φ25.0 cm)©Adam Silverman
ファッション・ブランド「X-LARGE」の創設メンバーであり、2002年以降は陶芸家として活動しているアダム・シルヴァーマン。溶岩のような風合いと、ピンクやグリーンといった鮮やかな色の組み合わせが目を引く彼の作品は、ひとつひとつがまるで生きているような、有機体の様相を呈している。
シルヴァーマンは、大学では建築を学んだ。コルビュジエをはじめとする20世紀の偉大な建築家に多大な影響を受けたことで、幾何学的でありながら温かみのある手触りは、近代建築にも通じるものがある。
本展は、小山登美夫ギャラリーでの4度目となる個展。ロード・アイランドで作ったという新作は「青」をテーマとしており、様々な青の組み合わせや、その重なりに焦点を当てる。また、その青をより浮き立たせるため、真っ白な作品も数点展示されるという。以下、シルヴァーマンから本展へコメントが寄せられている。
今回の展覧会では、青色や、様々な青の組み合わせ、重なりに焦点を当てます。 また、寿司のつけあわせの生姜のように、すべての青をすっきりさせる真っ白な作品も数点展示します。今回出展する作品の多くは、普段制作を行っているロサンゼルスのスタジオで制作しましたが、数点は大西洋にほど近い、ロサンゼルスとは光、空気、色全て異なるロード・アイランドの夏のスタジオで制作しました。また、夏にロード・アイランドを訪れる前につくりはじめ、ロサンゼルスに戻った後に仕上げた作品も何点かあります。そしてロード・アイランドから戻ってから、秋に制作したものもあります。 異なる様々な青色の陰影は、海や空、そしてその2つの間の広がり、また、花や鳥、魚、虫、鉱物といった自然との強い関連性を持っています。(アダム・シルヴァーマン)
陶芸作品とわかっていても、見れば見るほど荒々しく、かつ優しく、そこに「自然」を感じざるを得ないシルヴァーマンの作品。その存在感を、ぜひその目で確かめてみてほしい。
アダム・シルヴァーマン展「Blue」
会期:2016年11月5日(土) - 2016年11月21日(月)
時間:11:00〜20:00
会場:8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery
場所:渋谷区渋谷2-21-1
料金:無料
URL:http://www.hikarie8.com/artgallery/2016/11/adam-silverman.shtml
[関連イベント]
■オープニングレセプション
日程:2016年11月5日(土)
時間:18:00~20:00
[プロフィール]
■アダム・シルヴァーマン
1963年ニューヨーク生まれ。建築とアートを学んだ後、カリフォルニアに移住。ファッション・ブランド「X-LARGE」の創設メンバーとしても知られる。陶芸家としての活動を2002年より開始。ヒース・セラミックスのスタジオ・ディレクターを経て、現在はカリフォルニアにある自身のスタジオを拠点に制作。「BOOLEAN VALLEY」(建築家ナーダー・テラーニとのコラボレーション、ロサンゼルス現代美術館、2009年)、「Reverse Archaeology」(キンベル美術館、テキサス、2012年)、「Clay and Space」(ラグナ美術館、カリフォルニア、2013年)などをはじめとして、アメリカを中心に精力的に個展を開催。作品はロサンゼルスカウンティ美術館、テキサス州ダラスのナッシャー彫刻美術館や、イスラエル美術館などにも収蔵されている。
www.adamsilverman.net