エロティック・フィルムの歴史を辿る展覧会「ポルノ・ムービー・エステティカ ポルノ・ムービーの映像美学」が、渋谷区神宮前の「VACANT」で開催される。会期は2016年9月18日(日)から9月23日(金)まで。

展覧会メインビジュアル
1895年にフランスのリュミエール兄弟によって発明されたといわれる映画。いまで言うところのポルノ映画、あるいはエロティック映画の歴史も、じつは映画自体の発明とほぼ同時期に始まっている。1907年には最初のハードコア・ポルノが製作されたという。

『Camille 2000』(1969)
本展は、長澤均氏の新著『ポルノ・ムービーの映像美学』(彩流社)の刊行に連動し、さまざまな写真、映像資料とともに過去100年間のエロティック・フィルムの歴史を辿るものだ。

『Le parfum de Mathilde』(1994)
また、これまで語られることの少なかった欧米のポルノ映画史についても、併催するトークショーなどとともに立体的に展示・紹介していく。
9月18日(日)にはアーティスト・河村康輔氏による「ポルノ・コラージュ・ワークショップ」。9月19日(月・祝)には長澤氏と都築響一氏によるトークイベント「エロ・カルチャーの達人ふたりによる世界のポルノ事情異聞奇聞。」。9月22日(木・祝)には長澤氏と中原昌也氏によるトークイベント 「人生は映画に追いつけない!それでも僕らは必死にエロティック映画を追いかけている。」が予定されている。
セクシュアルでありながら面白く、キッチュで、さらには映像美学に満ちた名作・奇作の数々が、男女問わず楽しめる展覧会となっている。100年を超える一大ジャンルの知られざる歴史の扉を開けにいこう。
ポルノ・ムービー・エステティカ
ポルノ・ムービーの映像美学
日程:2016年9月18日(日)〜23日(金)
時間:12:00〜20:00 (18、19、22日はイベント開催のため展示は17時まで)
会場:VACANT/2F
場所:渋谷区神宮前3-20-13
入場料:1000円(ノベルティステッカー付)
主催:VACANT
監修:長澤均
制作:VACANT、papier colle
協力:早川均、DESIGN UNDERGROUND、沼野亮佑
URL:
http://www.vacant.vc/exhibition-pornmovieaesthetica
[関連イベント]
■オープニング・レセプション
日程:2016年9月17日(土)
時間:18:00〜20:00
料金:無料
■河村康輔 「ポルノ・コラージュ・ワークショップ」
アーティスト河村康輔をゲストに迎え、長澤均の膨大な印刷物のコレクションからセレクトされたポルノイメージを使用して行われるコラージュワークショップ。参加者全員には当日河村が制作したコラージュのレプリカをプレゼント。希望者には参加者自ら制作したコラージュからiPhoneケースを作成可能(追加料金有り)。
日程:2016年9月18日(日)
時間:開場 18:00、開演 18:30
入場料:2500円+1drink
■特別対談:長澤 均 x 都築響一 「エロ・カルチャーの達人ふたりによる世界のポルノ事情異聞奇聞。」
昭和のエロ・カルチャーに造詣が深く、編集・写真などさまざまな表現方法でメ ディアに発信してきた都築響一氏が、長澤氏の新著『ポルノ・ムー ビーの映像 美学』を読み、自身のメール・マガジンに掲載するためにインタヴューし、ポル ノ・ムービー遍歴で盛り上がったことから対談が実現。アンドリュー・ブレイク監督が登場したときをリアルタイムで体験したふたり が、ともに和洋のポルノ/エロティック・ムービーを行き来し、海外でのポルノ体験等も含めて、知られざるポルノ・ムービーの世界を経巡る。
日程:2016年9月19日(月・祝)
時間:開場 18:00、開演 18:30
料金:1500円+1drink
■特別対談:長澤 均 x 中原昌也 「人生は映画に追いつけない!それでも僕らは必死にエロティック映画を追いかけている。」
ハリウッド古典からカルト/ジャンク映画まであらゆる映画を見続けてきた作 家・ミュージシャンの中原昌也氏は、長澤氏と飲めばふたりで延々と映画の話ばかりという旧知の仲。『シンデレラ2000』など誰にも顧みられなかったB級ソフトコア映画となると熱 く語れるふたりが、ポルノ・ムービー100年の歴史を辿りな がら、ヨーロッパの 作品やB級エロティック映画作品の話題を織り込み、本に書かれた部分を超えて 縦横無尽にエロティック映画史を語り尽くす。
日程:2016年9月22日(木・祝)
時間:開場 18:00、開演 18:30
料金:1500円+1drink