京都在住の美術家・金氏徹平氏の記録集『金氏徹平の四角い液体、メタリックな記録』(誠光社)の刊行を記念したトークショー「徹平の部屋」が渋谷区神宮前のVACANTで開催される。日程は2016年8月28日(日)。

『金氏徹平の四角い液体、メタリックな記録』(誠光社/税込み2,000円)表紙、裏表紙
『金氏徹平の四角い液体、メタリックな記録』は、金氏氏が2014年10月4日から11月3日にかけて、京都府にある京都芸術センターで行った個展「四角い液体、メタリックなメモリー」の記録集だ。この個展は『KYOTO EXPERIMENT 2014』のプログラムのひとつとして開催されたもので、パフォーマンスの様子を梅佳代氏、川島小鳥氏、パトリック・ツァイ氏ら写真家が撮り下ろした。
写真だけでなく、現代作家が風神雷神図をトレースした作品や、金氏氏のしつらいで開かれたお茶会の様子なども記録されており、写真とも作品とも違う、ひとつのパフォーマンスとして閲覧することができる。
本トークショーは、この記録集にアーカイブされた方々をゲストに迎え、「徹平の部屋」と題して金氏氏がホストを務めながら進行するという。またイベント終了後には、金氏氏による“生”シルクスクリーン大会を予定。Tシャツやトートバッグなど、観客が持参したアイテムへのプリントも可能だ。
〈ゲスト〉
※順不同、敬称略
梅佳代(写真家)
川島小鳥(写真家)
西光祐輔(写真家)
板垣賢司(美術家)
森千裕(美術家)
横山裕一(マンガ家、美術家)
青柳いづみ(俳優)
藤谷香子(FAIFAI、コスチュームデザイナー)
蓮沼執太(音楽家)
ゲストとともに、この試みとはいかなるものだったのかを振り返るとともに、ここでしか聞けない、予測不可な四方山話を繰り広げる貴重なイベントとなっている。

金氏徹平氏近影 PHOTO BY 赤鹿麻耶
『金氏徹平の四角い液体、メタリックな記録』発刊記念トークショー
徹平の部屋
日程:2016年8月28日(日)
時間:18:00〜20:00
会場:VACANT
場所:渋谷区神宮前3-20-13
料金:
・1,500円(ドリンク付)
・3,000円(記録集『金氏徹平の四角い液体、メタリックな記録』&ドリンク付)
※数に限りがあるため、早めの来場を。
・すでに『金氏徹平の四角い液体、メタリックな記録』を購入されている方は本持参で1,000円(ドリンク付)
予約:happeningskyoto@gmail.com
*名前・人数・ご連絡先・チケット内容を明記の上、上記メールアドレスまでメール。本付きチケットを希望する場合はその旨も記載。
URL:https://www.facebook.com/events/290053931353228/
司会:金氏徹平(美術家)
ゲスト:梅佳代(写真家)、川島小鳥(写真家)、西光祐輔(写真家)、板垣賢司(美術家)、森千裕(美術家)、横山裕一(マンガ家、美術家)、青柳いづみ(俳優)、藤谷香子(FAIFAI、コスチュームデザイナー)、蓮沼執太(音楽家)
企画:Happenings
[プロフィール]
■金氏徹平
1978年京都府生まれ、京都市在住。2001年京都市立芸術大学在籍中、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(ロンドン)に交換留学。2003年京都市立芸術大学大学院彫刻専攻修了。プラスチック製品やキャラクターフィギュアなどのおもちゃ、雑誌の切り抜き、シールなど身の回りにあるものを素材に、コラージュ的手法で制作を行う。個展「溶け出す都市、空白の森」(2009、横浜美術館)など国内での発表のほか、海外での個展や企画展も多数。近年では、シンガポールビエンナーレ2011、「Mono No Aware. Beauty of Things. Japanese Contemporary Art」(2013-14、エルミタージュ美術館) 、北京での個展「Towering Something」(2013、ユーレンス現代美術センター)など。また、2011年『家電のように解り合えない』(作・演出:岡田利規、出演:森山開次) 、2013年、ARICA+ 金氏徹平『しあわせな日々』(あいちトリエンナーレ2013 にて初演)にて舞台美術を手がける。平成24年度京都市芸術新人賞受賞。
現在ツアー中の、岡田利規(チェルフィッチュ)による台本・演出の舞台『わかったさんのクッキー』では美術を担当、加えてMINOCA(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館)にて個展『金氏徹平のメルカトル・メンブレン』を開催中(~2016年11月6日)。
[出版情報]
■記録集『金氏徹平の四角い液体、メタリックな記録』
2014年、京都で開催され好評を博した、美術家・金氏徹平の「四角い液体、メタリックなメモリー」展。これはそこで行われた“生”ペインティング、“生”音楽ライブ、“生”パフォーマンス、“生”お茶会、を撮影した5名の写真家による作品を収録した1冊です。「四角い液体、メタリックなメモリー」はエキシビションであり、パフォーマンスであり、そして「風神雷神図」の琳派をいまに解釈する、というチャレンジでもありました。そんな金氏の大胆な試みの状況とはいかなるものだったのか? 本書は繰り広げられた、それらの奇妙なライブ性にフォーカスするものです。本書の編集モットーはTracing the Raw。つまりこの記録は展覧会のアーカイブであると同時に、あらためて“現場”とは? “生”とは? を辿り、問い直す、全92ページ(ほぼカラー)です。
定価:2,000円(税込)
仕様:2016年3月5日発行/全92ページ/A4変形
※1冊ずつ異なる、金氏徹平の“生”らくがき付
問い合わせ:happeningskyoto@gmail.com