童画家の武井武雄氏と初山滋氏の展覧会「童画の国から-物語・子ども・夢」が、目黒区目黒の目黒区美術館にて開催されている。会期は2016年9月4日(日)まで。

武井武雄「暑い夏」(1967年/水彩・紙/『チャイルドブック』1967年7月号掲載]/イルフ童画館蔵)
大正から昭和にかけて絵雑誌『コドモノクニ』(1922年創刊)を中心に、モダンで感性溢れる作品で多くの子どもたちの心を捉えた武井武雄氏(1894-1983)と初山滋氏(1897-1973)。日本の童画界をリードした偉大なパイオニアである彼らふたりが描く世界は、今なお多くの人々を魅了している。
子どもに与えるために大人が描いた絵を指す言葉「童画」は、武井氏が使い始めたもの。当時は軽視される傾向にあった子ども向けの絵に、「子どもにこそ本物を」と初めて真摯に向き合い、高い芸術性を持ち込んだのが武井氏と初山氏であった。

初山滋「あめのひ」(制作年不詳/水彩・紙/イルフ童画館蔵)

武井武雄「あいすくりーむのやまですべろ」(1957年/水彩/クレヨン・紙 /『あそび』1957 年7月号掲載/イルフ童画館蔵)
本展では、武井氏と初山氏の戦後期の作品を中心に、初山氏に師事した工業デザイナー・秋岡芳夫氏の作品も交え、魅惑的な童画の世界を紹介する。「物語」、「子ども」、そして「夢」をキーワードに、ノスタルジーと希望の交錯する「童画の国」を楽しもう。
童画の国から-物語・子ども・夢
会期:2016年7月16日(土)〜2016年9月4日(日)
時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日:月
会場:目黒区美術館
場所:目黒区目黒2-4-36
観覧料:一般 600(450)円、大高生・65歳以上 450(350)円、小中生 無料
障がいのある方は半額・その付添者1名は無料、( )内は20名以上の団体料金。
URL:https://mmat.jp/exhibition/archives/ex160716
主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団 目黒区美術館
協力:イルフ童画館、ちひろ美術館、弥生美術館
[関連イベント]
■ワークショップ「童画と絵本」
本展開催中の土日や8月中旬を中心に、ワークショップ「童画と絵本」を開催。童画家たちも数多く手がけた「絵本」にまつわる内容で、子どものコース、大人のコース、ご家族で参加できるコースなど多彩なコースを開催する。また、入館者なら誰でも自由に参加できる「遊びの広場」(設定日のみ)も開催。
申込方法、設定日等の詳細はウェブサイト参照。