日本・ブータン外交関係樹立30周年記念事業として「ブータン~しあわせに生きるためのヒント~」が、台東区の上野の森美術館にて開催中。会期は2016年5月21日(土)から7月18日(月・祝)まで。

グル・ダクポ立像(塑造・彩色 20世紀 ブータン王国国立博物館) (イベント公式ページより)
ヒマラヤ山脈の南、人口約75万人の緑豊かな小国・ブータンは、チベット系大乗仏教を国教とし、人々の祈りが生活の一部となっている国。本展では、日本とブータンの外交関係樹立30周年を記念し、「ブータン王国国立博物館」「ブータン王立織物博物館」「ブータン王立テキスタイルアカデミー」の全面協力のもと、ブータン仏教に関する仏像、仏画、法典、宗教楽器、織物など、貴重な文化資料を日本ではじめて公開する。

八千頌般若経波羅密多経(金書 13世紀 ブータン王国国立博物館) (イベント公式ページより)
会場では、全3章の構成でブータンの人々の暮らしの中に根付く伝統文化や思想に迫る。第1章「ブータン的生活様式」では、色鮮やかな民族衣装や装身具など、ブータンの伝統的な生活を紹介。第2 章「ブータン仏教と信仰」では、7 世紀にチベットから伝来し、全土に定着した仏教に関する宗教美術などを紹介する。そして、第3章「愛されるブータン王室」では、ブータン王室のロイヤルコレクションより、初代国王現第五代国王までの、王家と王室を彩る華やかな衣装や装飾品を特別展示する。

本展のアートディレクターを担当する松尾たいこ氏によるイメージイラスト(イベント公式ページより)
「広大なヒマラヤ山脈の奥深くには、人生のあわただしさと無限の叡智を交換できる不思議な市場がある」。11世紀の聖人ミラレパがブータンを称した際の言葉にもあるように、人生のあわただしさから少しの間だけ離れ、「しあわせの国」ブータンの叡智に触れることのできる機会となりそうだ。
日本・ブータン外交関係樹立30周年記念事業
「ブータン~しあわせに生きるためのヒント~」
会期:2016年5月21日(土)~7月18日(月・祝)
時間:11:00〜19:00
定休日:日月祝
会場:上野の森美術館
場所:台東区上野公園1-2
URL:http://www.fujitv.co.jp/events/bhutan/