芸術家、オノ・ヨーコ氏の個展「硝子の角」が、渋谷区千駄ヶ谷の小山登美夫ギャラリーで開催されている。会期は2016年6月25日(土)まで。

「KEYS TO OPEN THE SKIES」(2016/Glass) ©Yoko Ono
鑑賞者の想像力を解放させ、行為を触発し、政治や社会の矛盾に切り込むような作品を発表し続けるオノ・ヨーコ氏。その表現形式は美術、音楽、映像、パフォーマンス、詩と幅広く、フルクサス、コンセプチュアルアート、ヴィデオアート、フェミニストアートなど、重要な芸術運動にも多くの影響を与えている。
オノ・ヨーコは長年にわたり、常に自分が感じた事に耳を傾け、現実社会のかすかな気配を聴きわけながら、作品制作と観客との出会いの中に真実や希望を見いだすべく、表現と探求を続けている。

“「Painting to Be Stepped On」(1988/Bronze) ©Yoko Ono

「Forget It」(1988/Bronze) ©Yoko Ono
本展は、鍵やハンマー、シャベルをモチーフとした、2014〜16年制作のガラス製エディション作品と、2003年にパリ市立近代美術館で行われた個展「Yoko Ono Women’s Room」にあわせ出版された書籍「Spare Room」のテキストを、障子を用いたインスタレーションで展示する。
オノ・ヨーコ氏は1972年「ナウ・オア・ネヴァー」の中で次のように語っている。
「ひとりでみる夢はただの夢みんなでみる夢は現実だ」
彼女が心に感じた想い、想像上の出来事、そして実際の体験を基にした短いテキストが空間全体に広がり、ガラスの作品とともにオノ・ヨーコ氏の世界観が堪能できる展示となっている。
オノ・ヨーコ展「硝子の角」
会期:2016年5月14日(土)〜6月25日(土)
時間:11:00〜19:00
休廊:日月祝
会場:小山登美夫ギャラリー
場所:渋谷区千駄ヶ谷3-10-11
URL:http://tomiokoyamagallery.com/exhibitions/onoyokogarasunokado2016/