19世紀フランス印象派を代表する画家、ピエール=オーギュスト・ルノワールの代表作を展示する「ルノワール展」が、港区六本木の国立新美術館にて開催されている、会期は2016年8月22日(月)まで。

左「田舎のダンス」(1883年 油彩/カンヴァス)、右「都会のダンス」(1883年 油彩/カンヴァス) ©RMN-Grand Palais(musée d’Orsay)/Hervé Lewandowski/distributed by AMF
世界でも有数のルノワール・コレクションを誇る、オルセー美術館とオランジュリー美術館。本展は、両館が所蔵する100点を超える絵画や彫刻、デッサン、パステル、貴重な資料の数々によって、画家ルノワールの全貌に迫る。

「浴女たち」(1918〜1919年 油彩/カンヴァス) ©RMN-Grand Palais(musée d’Orsay)/Hervé Lewandowski/distributed by AMF
写実的な初期作品から、薔薇色の裸婦を描いた晩年の大作まで、多様な展開を見せたその画業。全10章構成で、肖像や風景、風俗、花、子ども、裸婦といった、ルノワールが愛した主題をご紹介していく。革新的な印象派への試みから、伝統への回帰、両者の融合へと至る、ルノワールの辿った軌跡は、常に挑戦であり、終わることのない探究であった。

「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」(1876年 油彩/カンヴァス 131.5×176.5cm オルセー美術館) © Musée d’Orsay, Dist. RMN-Grand Palais / Patrice Schmidt / distributed by AMF
さらに本展最大の見どころとして、ルノワールの最高傑作「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」(1876年)が日本ではじめて展示される。幸福に身を委ねる人々、揺れる木漏れ日、踊る筆触ーー。本物のルノワールに出会う、またとない機会となるだろう。
また、本展と関連して様々な企業とのタイアップも見逃せない。一例を挙げると、名前の由来にもなった「喫茶室ルノアール」。銀座2丁目店、銀座松屋通り店、六本木ラピロス店、日本橋高島屋前店、上野しのばず口店の各店では、コールドドリンクを注文すると当日観覧料金から100円引きになる特製コースターが付属する(コースターがなくなり次第終了)。

「喫茶室ルノアール」とのタイアップ。同喫茶店の前身は中野区で創業した「花見煎餅」。(公式サイトより)
また、展覧会の半券を持参することで、「ルノアールブレンド」「水出しアイスコーヒー」が50円引きになるサービスも。こちらは全店舗で実施しているという。
夏じゅうかけて開催される、名画に触れる貴重な展覧会。ぜひ国立新美術館へ足を運んでみてほしい。
ルノワール展
会期:2016年4月27日(水)〜8月22日(月)
休館日:火 ※ただし、5月3日(火・祝)、8月16日(火)は開館
開館時間:10:00〜18:00
※金、8月6日(土)、13日(土)、20日(土)は20時まで
※入場は閉館30分前まで
会場:国立新美術館 企画展示室1E(東京・六本木)
場所:港区六本木7-22-2
料金:(一般)当日 1,600円 団体 1,400円、(大学生)当日1,200円 団体 1,000円、(高校生)当日 800円 団体 600円
※団体は20名以上
※中学生以下無料
※障害者手帳をお持ちの方と付添の方1名は無料
※4月30日(土)から6月26日(日)までの土曜日、日曜日は高校生無料観覧日(学生証の提示が必要)
URL:http://www.nact.jp/
主催:国立新美術館、オルセー美術館、オランジュリー美術館、日本経済新聞社
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本