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戦傷病者が見た戦争とは 水木しげるの人生にも触れる企画展「戦傷病とは?~第2部 戦病~」九段下しょうけい館で

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2016年3月1日〜2016年5月8日 千代田区
戦傷病者が見た戦争とは 水木しげるの人生にも触れる企画展「戦傷病とは?~第2部 戦病~」九段下しょうけい館で
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文_編集部

千代田区九段南にある「しょうけい館(戦傷病者史料館)」で、春の企画展「戦傷病とは?~第2部 戦病~」が開催されている。会期は2016年5月8日(日)まで。

「戦傷病とは?~第2部 戦病~」キービジュアル「戦傷病とは?~第2部 戦病~」キービジュアル

「しょうけい館」は、戦傷病者等が体験した戦中・戦後の労苦を後世に語り継ぐ施設。常設展では戦争体験者たちの証言や衣服などの備品を展示し、野戦病院ジオラマが戦時下の臨場感を伝えている。

病院船内の回診。

病院船内の回診。

本展は昨年夏に行われた「戦傷病とは?~第1部 戦傷~」に次ぐ第2弾。戦病には数日で命を落とすような病だけでなく、ケガや感染から10数年経ってから発症したり、完治せず後遺障害に苦しんだりと様々なケースが存在した。なかでも、外見上は健常者と変わらない戦病者は、周囲の理解が得られにくく戦後も労苦を背負うことになった。こうした戦病の現実を資料とデータで解説し、戦傷病者の歩みをわかりやすく伝えている。

また、昨年2015年11月に亡くなった漫画家・妖怪研究家であり、自身も戦傷病者であった水木しげる氏について、「『武良茂(水木しげる)』の人生」と題した展示を行っている。水木氏はラバウルやニューブリテン島などの戦地を体験し、敵機の爆撃に遭い負傷。麻酔なしで左腕を切断する壮絶な体験をした。こうした戦争体験は力強い筆によって、『水木しげるのラバウル戦記』(筑摩書房)や『総員玉砕せよ!』(講談社)などに残されている。本展では本名の“武良茂”をタイトルに用い、手紙などの個人資料や作品を展示する。

 「マラリアと負傷でフラフラと歩く」©水木プロ

「マラリアと負傷でフラフラと歩く」©水木プロ

証言映像シアターでは、実際に戦病を体験した戦病者が語る、さまざまな労苦の証言を上映している。

〈シアタープログラム〉

プログラムA(上映開始時間)10:00〜、16:00~
 1.飢え、マラリア、受傷(9分45秒)
 2.見た目は何でもないが…(9分28秒)
 3.筆舌に尽くせぬ苦しみの日々(9分54秒)
 4.西部ニューギニア・軍医の闘い(23分54秒)

プログラムB(上映開始時間)11:00~
 1.三回の入院を乗り越えて(13分49秒)
 2.誠(まごころ)で守られた命 -ニューギニア戦線にて-(18分17秒)
 3.熱砂の抑留生活(20分48秒)

プログラムC(上映開始時間)12:00~
 1.インパール作戦の最前線で -隊附軍医の記憶-(19分35秒)
 2.二度の撃沈、受傷、そして発病…(9分49秒)
 3.衛生兵の受傷(9分39秒)
 4.シベリア抑留、そして結核…それを支えた妻(16分11秒)

プログラムD(上映開始時間)13:00~
 1.憲兵から捕虜となって ~前川周三郎さんの証言~(24分11秒)
 2.シベリア珪肺~今も続く後遺症~(18分59秒)
 3.衛生兵ゆえの感染(11分01秒)

プログラムE(上映開始時間)14:00~
 1.戦病者として生きる(15分03秒)
 2.何としても生きて帰る ~極寒と酷暑の地で~(18分56秒)
 3.シベリア珪肺の苦しみ(18分11秒)

プログラムF(上映開始時間)15:00~
 1.すべてめぐり合わせと思って(21分56秒)
 2.海軍看護兵 若き日の記憶(14分34秒)
 3.天地の恵みを知る ~ニューギニアで終戦を迎えた軍医~(9分54秒)

戦後70年以上を経て、若い世代には想像することが難しい戦病の実態。戦争が終わっても戦傷病者たちの戦いは終わらなかった。彼らの歴史に焦点を当てた、貴重な展示となっている。

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