世界のある国の朝食をテーマにシーズンごとのメニューを用意している「WORLD BREAKFAST ALLDAY(ワールド・ブレックファスト・オールデイ)」では、2016年3月1日(火)から5月8日(日)まで「トルコ」を特集する。

「トルコの朝ごはん」1500円(税別)
アジアとヨーロッパのちょうど境に位置しており、これらの文化が融合した独自文化圏を形成しているトルコ。国民のほとんどがイスラム教徒でありながら、古くはキリスト教が布教された地域でもあることから、キリスト教に対しても非常に寛容である。国内には旧約聖書に登場するアララト山や、聖母マリアが過ごした修道院跡が存在しており、こうしたキリスト教の遺産と共存しているところに、トルコという国の性格が表れている。

イスタンブルのスルタンアフメト・モスク(PHOTO BY v. fatih GÜNEŞ)
また、トルコはオスマン帝国として長きにわたって栄えたあと、第一次大戦後で敗退しトルコ共和国となった。この折に政教分離を強く打ち出したトルコ革命が起こり、近代国家としての道を歩むようになる。イスラム国家ではコーランによる戒律のもとで行動するのが常だが、トルコでは飲酒や食事、服装に関して個人の自由が守られているのである。

WORLD BREAKFAST ALLDAY店内。長テーブルで朝食をいただく。
こうした背景を持つトルコの朝食は、地中海が持つ気風も手伝って、とても豊かなものになっている。家族全員で集まって食べることが多いというその内容は、パンと卵料理を中心に、トマトやキュウリ、オリーブなども欠かさない。今回「WORLD BREAKFAST ALLDAY」でも、現地の食事にならったメニューを用意する。
■ギョズレメ
小麦粉の一大生産地でもあるトルコで、様々な料理に使われる基本生地「ユフカ」を使ったパイのような食べもの。
■メネメン
野菜をふんだんに使った、豪華なスクランブルエッグ。
こうしたメニューに、トルコ産のハチミツをかけたヨーグルトを添えてワンプレートの朝ごはんとして提供する。また、このほかに「バクラヴァ」や「ヘルヴァ」といった代表的なデザートや、「チャイ」などのドリンクも用意するという。会期中にはトルコに関するワークショップなどのイベントを多数開催予定。詳細はホームページを参照してほしい。
そろそろ春も本番となるこの季節。遠く離れたトルコの味を味わいに、外苑前を訪ねてみては。
WORLD BREAKFAST ALLDAY
特集「トルコ」
期間:2015年3月1日(火)~5月8日(日)
会場:WORLD BREAKFAST ALLDAY(ワールド・ブレックファスト・オールデイ)
場所:渋谷区神宮前3-1-23-1F
営業時間:7:30~20:00(LO 19:30)
お問い合わせ:03-3401-0815
URL:http://www.world-breakfast-allday.com/