渋谷区神宮前にある「VACANT」で、上映会&トークイベント「未来をなぞる 写真家・畠山直哉」が開催される。日程は2016年3月27日(日)。

『未来をなぞる 写真家・畠山直哉』キービジュアル(VACANTウェブサイトより)
写真家・畠山直哉氏は「都市と自然」をテーマに様々なコンセプトの作品を発表しており、その写真表現には世界から注目が寄せられている。
2011年、故郷・陸前高田を東日本大震災が襲い、畠山氏の実家は流され、母は亡くなってしまう。その体験をどう受け止め、作品はどのように変化をしたのか。ひとりの写真家の制作現場に迫ったドキュメンタリー映画がこの『未来をなぞる 写真家・畠山直哉』だ。
本イベントでは1日限りの映画上映を行うほか、上映後には主人公の畠山氏と畠山容平監督、聞き手に「疾駆/chic」編集長の菊竹寛氏を迎えてのトークイベントも開催される。

『未来をなぞる 写真家・畠山直哉』キービジュアル(VACANTウェブサイトより)
映画上映&トークイベント「未来をなぞる 写真家・畠山直哉」
日程:2016年3月27日(日)
時間:開場 14:30 開演 15:00
会場:VACANT
場所:渋谷区神宮前3-20-13
料金:前売 1500円 当日 1500円
URL:http://www.vacant.vc/d/292
[作品概要]
写真家・畠山直哉。石灰石鉱山や炭鉱、密集したビルの隙間を流れる川や都市の地下空間を写した写真など、自然と人間の関係を緻密に構成した作品で知られている。2001年にはヴェネツィア・ビエンナーレ日本代表の1人にも選ばれた世界的に活躍する写真家だ。そんな畠山は、東日本大震災で岩手県・陸前高田市の実家が流され、母を亡くした。それからというもの頻繁に故郷に戻り、変貌する風景を撮影し続けている。本作は畠山のこれまでの仕事に加え、写真家がどう震災と向き合って来たか?その2年間を総括的に追ったドキュメンタリーである。
2015年 / 87分 / 日本
監督、撮影、編集:畠山容平
音楽:港大尋
整音:小川武
編集技術:尾尻弘一
製作:「未来をなぞる 写真家・畠山直哉」製作委員会
配給:CINEMACTION 豊劇 -豊岡劇場-
配給協力・宣伝:プレイタイム
[プロフィール]
■畠山直哉
1958年岩手県陸前高田市出身。大辻清司の影響で写真をはじめ、大学卒業後、岩手をはじめ日本各地を回り、石灰石鉱山の現場や石灰工場、発破の瞬間、または都会の建築群や地下水路など、多様な光景を撮影する。これらの作品は都市の原料(石灰岩、工場)から都市風景(高所から見た都市の俯瞰)、都市の解体(住宅展示場と化した大阪球場とその解体)、都市の裏側(ビルの間を流れる渋谷川や、都市の地下水路の内部)など、一貫して都市の問題にかかわっている。1997年に写真集『ライム・ワークス』、写真展『都市のマケット』により第22回木村伊兵衛賞受賞。2001年には世界最大の国際美術展である「ヴェネツィア・ビエンナーレ」に日本代表の一人に選ばれている。同年、写真集『アンダーグラウンド』により第42回毎日芸術賞を受賞。2012年、個展『Natural Stories』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
■畠山容平
1972年横浜市生まれ。映像系の専門学校を卒業。その後、自主制作の映画活動を友人としながら、プロの現場でADも経験していく。27歳の時にNPO法人映画美学校・ドキュメンタリー科にて映画監督の佐藤真に師事し、「映画監督って何だ?」メイキング版にて助監督を務める。2011年に「テレビに挑戦した男・牛山純一」で監督デビュー。2012年にはヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展日本館展示「ここに、建築は、可能か」のビデオ映像の撮影と編集を担当。今作品が2作目になる。