2016年1月3日〜2016年3月31日 渋谷区
縁起物を揃えたHAPPYな日本画展 広尾で「ゆかいな若冲・めでたい大観」
文_編集部
伊藤若冲生誕300周年を記念した特別展「ゆかいな若冲・めでたい大観」が、今年で開館50周年を迎える渋谷区広尾の「山種美術館」で開催されている。会期は2016年3月6日(日)まで。

伊藤若冲『河豚と蛙の相撲図』
日本美術においては、幸福への願いを込めたおめでたい主題や、思わず笑みがこぼれる楽しいモティーフがさまざまに表現されてきた。本展では、その中から長寿や子宝、富や繁栄などを象徴する美術に焦点をあて、おなじみの鶴亀、松竹梅、七福神など現代人からみてもラッキーアイテムとなる対象を描いた絵画を紹介する。さらに、テーマにも掲げる「HAPPY」な気持ちをもたらすユーモラスな作品も多数展示。

横山大観『蓬莱山』
まず注目すべきは、初公開作品を含む伊藤若冲の墨画。表情豊かに動物の姿を描いた『河豚と蛙の相撲図』のほか、おどけた様子の七福神『布袋図』や『恵比寿図』、押絵貼屏風『群鶏図』など、大胆なデフォルメと機知に富んだ表現が楽しめる。また、『蓬莱山』をはじめとする横山大観の壮麗な風景画や、歌川国芳、下村観山らの作品など、古今さまざまな名画がズラリと並ぶ。新春にうってつけの縁起の良いイベントとなっている。
伊藤若冲 生誕300年記念 ゆかいな若冲・めでたい大観 - HAPPYな日本美術-
日程:2016年1月3日(日)〜3月6日(日)
時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日
会場:山種美術館
場所:渋谷区広尾3-12-36
URL:http://www.yamatane-museum.jp/exh/current.html