美術グループ<最高記念室>の展覧会「FUTURE FOR FUTURE」が、渋谷区恵比寿西のギャラリー「Fm」で開催されている。会期は2015年11月28日(土)まで。

最高記念室「FUTURE FOR FUTURE」(公式サイトより)
<最高記念室>は、水野健一郎の呼びかけにより、我喜屋位瑳務、高松徳男、足立拓人、堀田知聖(仮メンバー)で結成された西東京系美術ユニット。それぞれが、スタイルや文脈に囚われない個人的な美意識だけをたよりに制作した作品を持ち寄り、世代を超えてその最高感を分かち合うことを目的としている。本ユニットでの開催は、2013年に「TOKYO CULTUART by BEAMS」で第1回目の展覧会をおこなって以来2度目となる。
本展では、美意識が拠り所を失いつつあるこの時代を、「美意識消滅の危機であると同時に、流行に左右されない純粋美意識に昇華するまたとない機会」と捉えるための「超現実肯定法」を軸に作品を展開する。
メンバーはこのテーマをどのように捉え、どのように作品に落とし込んだのか。各作品に触れることで、美意識という概念について改めて考えるひとつの機会となりそうだ。
最高記念室「FUTURE FOR FUTURE」
会期:2015年10月17日(土)〜11月28日(土)
時間:12:00〜20:00
休廊:月、火、水 ※祝は通常営業
会場:Fm
場所:渋谷区恵比寿西1-33-3 光雲閣 #110
電話:070-6969-1412
[最高記念室メンバー]
水野健一郎(Kenichiro Mizuno)
http://kenichiromizuno.blogspot.jp/
1967年岐阜県生まれ。東京都在住。鳥取大学工学部社会開発システム工学科中退。セツ・モードセミナー卒業。既視感と未視感の狭間に存在する超時空感を求めて自身の原風景であるテレビアニメの世界観を脳内で再構築し、ドローイング、ペインティング、グラフィック、アニメーションなど、多様な手法でアウトプット。個展などの展示活動の他、ジャンルを超えたコラボレーションを精力的に行う。作品集『Funny Crash』(2009年)、『KATHY’s “New Dimension”』(2011年)をTOKYO CULTUART by BEAMSより刊行。2013年より美學校「絵と美と画と術」講師、東北芸術工科大学映像学科非常勤講師。
我喜屋位瑳務(Isamu Gakiya)
http://gakiyaisamu.com/
1974年沖縄県生まれ。東京都在住。子供の頃見たテレビ(アメリカチャンネルや本土の民放放送)やアメリカ占領下の名残など、雑多な文化から受けたインスピレーションを元にペイント、ドローイングやコラージュを雑多なスタイルで制作する。『1_WALL』展で初代グランプリ。2013年活動再開したGREAT3のヴィジュアル全般を担当。
高松徳男(Norio Takamatsu)
http://www.ascomnet.net/noriot/
1978年兵庫県生まれ。埼玉県在住。2001年インターメディウム研究所「IMI」写真コース修了。1999年『Young Japanese Photographers 10』参加。2004年第22回グラフィックアート『ひとつぼ展』入選。2009年第1回グラフィック『1_WALL』入選。2013年個展『1985年の ゲイラカイト』、THE blank GALLERY『POSSIBLY TALENTED Vol.5』参加、ターナーギャラリー『春のカド』出品。
足立拓人(Takuto Adachi)
http://ashidetatelu.org
1981年香川県生まれ。東京都在住。CD、Tシャツ、電子書籍などでイラスト、デザインを制作。フリージン制作集団『KNAKED』、絵本ユニット『MAMI』を立ち上げ幅広いジャンルで活動中。現在はアートユニット『最高記念室』に参加しTOKYO CULTUART by BEAMSにて展示『最高記念室』(2013)を開催。SUMMER SONIC 2014、2015にてライブペイントを作成。
堀田知聖(Hotta Tomoaki)
http://hottatomoaki.com/
1990年新潟県生まれ。東京都在住。画家。 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻入学後転学科、同大学グラフィックデザイン学科卒業。美学校講座「絵と美と画と術」6期生。賞罰なし。 2015年 No.12 Gallery 『もらいゲロ』 (2人展:堀田知聖/加古万貴)