2012年のリニューアル以降、そのあり方が大きく変わった千代田区九段下にある東京国立近代美術館の所蔵作品展「MOMATコレクション」。今会期では、戦前よりパリで活動し、特に海外から根強い支持を集める画家・藤田嗣治にフィーチャーした展示「特集:藤田嗣治、全所蔵作品展示。」が2015年9月19日(土)~12月13日(日)に開催される。
今年の展示では、4Fと3Fの2フロア、延べ1,500㎡を使い、所蔵する藤田嗣治作品25点と、特別出品作1点の計26点が展示される。
特に見どころなのは、一挙に展示されるのは初となる藤田の描いた戦争画14点。1920年代からパリで活躍していた藤田が、なぜ日本に戻り戦争画に力を注いだのか。観るものにそんな問いを投げかける展示となっているようだ。その他にも藤田が監督を務めた映画もギャラリー内で常時上映される。
藤田嗣治といえば、小栗康平がメガホンを取り、オダギリジョー主演で制作された映画『FOUJITA』も話題。こちらは2015年11月14日(土)から上映が開始されることとなっている。
戦後70年の今年。華やかなパリと、戦時中の日本、双方の価値観を体現しながら作品をしたためた藤田を通して、戦中戦後を振り返ることのできる機会だ。
MOMATコレクション 「特集:藤田嗣治、全所蔵作品展示。」
日時:2015年9月19日(土)~12月13日(日)
〈前期〉9月19日(土)~10月25日(日)
〈後期〉10月27日(火)~12月13日(日)
時間:10:00〜17:00 (金曜日は10:00〜20:00)
※入館時間は閉館30分前まで
料金:一般 430円、大学生 130円
※高校生以下、18歳未満、65歳以上、障害者手帳所有者および付添者(1名)は無料
無料観覧日:10月4日(日)、11月1日(日)、11月3日(火・文化の日)、12月6日(日)
会場:東京国立近代美術館
URL:http://goo.gl/tEZxXf