2013年に大英博物館で開催され、国際的にも大きな話題となった史上最大規模の春画展「Shunga: Sex and Pleasure in Japanese Art」。長らく日本国内では本格的な春画の展示が行われなかったが、満を持して2015年9月19日(土)より、文京区江戸川橋の永青文庫にて「SHUNGA 春画展」が開催される。
前述の大英博物館での展示では、海外のアートファンらが春画の描く性表現についてその独自性やチャーミングさを大きく評価し話題となった。それ以前にもベルギーや、欧米各地で春画にまつわる展示は開催されてきた背景がある。
江戸時代には笑い絵とも呼ばれ、性描写と笑いが同居したユーモラスな表現である春画。鳥居清長や喜多川歌麿、葛飾北斎などの浮世絵のレジェンドたちが手がけたものもある文化芸術だが、性表現に関する自主規制から残念ながら日本国内ではこれまで本格的な展示は行われてこなかったのだ。
そんな中開催される今回の展示。見どころは前記と後期の2段階に分けられた会期の中で、計133点という大ボリュームで作品を観覧できるところだろう。
また春画というと版画という複製技術を駆使した作品のイメージがあるが、本展では肉筆で描かれた作品も展示されるほか、縦9センチ、横13センチ弱の豆版と呼ばれる小さな春画も公開。まさに満を持して開催される禁断の春画展。モノがモノなので、18歳未満は観覧不可だが、成人は日本初のこの機会にぜひ江戸川橋に足を運ばれたい。
SHUNGA 春画展
会期:前記 2015年9月19日(土)〜11月1日(日) / 後期 11月3日(火・祝)〜12月23日(水・祝)
※会期中展示作品の入れ替えあり
時間:9:30~20:00(入館は閉館の30分前まで)
※日曜は9:30〜18:00
休館日:月曜(祝休日の場合は開館)
会場:永青文庫
住所:東京都文京区目白台1-1-1
料金:1,500円
URL:http://www.eiseibunko.com/shunga/
※18歳未満入場禁止