墨田区横網の両国国技館内にある「相撲博物館」で、「部屋別総当たり制導入50年『昭和40年1月場所』」が開催されている。会期は10月16日(金)まで。

昭和40年1月場所前の、大鵬と玉乃島(のち玉の海)による稽古の様子。(公式サイトより)
現在の取り組みで採用されている「部屋別総当たり制」は、1965年(昭和40)1月場所から導入され、今年で50周年を迎える。
それまで、親子や兄弟関係にある部屋同士の対戦は組まれなかった(一門系統別)。しかし、1964年(昭和39)ごろは大相撲人気が低迷しており、これを打開する方策の一つとして、時津風理事長(元横綱双葉山)の主導により部屋別総当たり制への移行が決定した。

時津風定次(35代横綱双葉山 1912〜1968)大分県宇佐市出身。不滅の69連勝を成し遂げ、昭和戦前の大相撲の第一人者だった。優勝12回。(公式サイトより)
力士にとっては、関係性の深い力士との取り組みに、「相撲を取りにくい」という気持ちも生まれたようだが、相撲ファンからは大きな評価を得て、現在まで続く形となったという。
本展では、導入当時の1月場所の横綱・大関の姿や、幕内力士の化粧廻しや取組写真、当時の相撲専門誌などから、取組制度の大改革が行われた場所を振り返る。
部屋別総当たり制導入50年「昭和40年1月場所」
会期:2015年8月25日(火)〜10月16日(金)
会場:相撲博物館(国技館1F)
場所:東京都墨田区横網1-3-28
開館時間:10:00~16:30(最終入館16:00)
入館料:無料(東京本場所中は大相撲の観覧券が必要)
電話:03-3622-0366
URL:www.sumo.or.jp/sumo_museum/display/list
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■展示解説
9月12日(土)14:00〜